Sarah's Diary

UK POPの歌詞和訳と関連記事から英語を学びます

Joy Division : Isolation

www.youtube.com

 

In fear every day, every evening,
He calls her aloud from above,
Carefully watched for a reason,
Painstaking devotion and love,
Surrendered to self preservation,
From others who care for themselves.
A blindness that touches perfection,
But hurts just like anything else.
毎日、毎晩怯えつつ
彼女を上から呼ぶ
骨身を惜しまぬ献身と愛情への理由は何かと
じっと観察してた
自分のことしか考えていない奴らから
自分を守るためには自己防衛に甘んじないと
完全の域に達するには盲目さが必要だけど
それは、他と同様何だか痛みを伴うんだ
 
 
Isolation, isolation, isolation.
孤独、孤独、孤独・・・
 
 
Mother I tried please believe me,
I'm doing the best that I can.
I'm ashamed of the things I've been put through,
I'm ashamed of the person I am.
ママ、僕のこと信じてよ
ベストは尽くしてるんだ
こんな目に遭ってること、恥ずかしく思ってるよ
こんな人間である自分を、恥ずかしく思ってるよ
 
 
Isolation, isolation, isolation.
孤独、孤独、孤独・・・ 
 
 
But if you could just see the beauty,
These things I could never describe,
These pleasures a wayward distraction,
This is my one lucky prize.
物事の美しい側面しか見えないと言うなら
この状況を上手く表現することなんてできやしない
この喜びは気ままな気晴らしのようなもの
僕にとっては全くのラッキーなご褒美なのさ

 
Bernard Sumner / Ian Kevin Curtis / Peter Hook / Stephen Paul David Morris
© Universal Music Publishing Group
 
 
 
▼Words
painstaking(形)忍耐強い、苦労する
wayward(形)気ままな、気まぐれな 
'one+形容詞+名詞'・・全くの、際立った(用法:強調的にa, anの代わり)
 
▼Note
昨年のフッキーに続き、今年はついに・・・New Orderのライブに参戦予定です(泣きそう)。

7月にブリストルで行われる野外ライブに備え、どんな楽曲をやるのかな?と予習しながら見つけた、2012年のBestival(ワイト島)の音源が冒頭の動画。
オリジナルのJoy Divisionアレンジと全く異なる雰囲気なんですが、妙にポップな味付けがバーニーのボーカルに合っている気がして、最近のお気に入りです。
 
ちなみに今年は、マンチェスター郊外のJodrell Bank天文台で行われるBluedot festivalにも出演するみたい。英国での公演が一回しかなかった去年より、少しやる気が出ているようです 笑
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

2018年9月 イギリス旅行:③Peter Hook & The Light ライブ編

最後に、今回の旅の一番の目的、Hookyのライブ。


半年以上前からチケットを取っていたのに、11月にロンドンでNew Orderのライブがあると知って軽くショックを覚えたのは内緒。笑

そしてイギリスに着いてからも、会場が変わる(3日前なのに…)と言うサプライズ。Camden TownにあるElectric Ballroomと言う老舗ナイトクラブで、その昔JDやThe Smithsもライブをしたことがあるそう。

https://i1.wp.com/electricballroom.co.uk/wp-content/uploads/2014/04/joy_division.jpg?ssl=1
39年前にもJDでライブをやった、カムデンの老舗Venueのようです
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改装したてなのか?今っぽいエントランスでした。(横でごめんなさい)
開場前には、往年のファンが入場待ちの列を作っていましたが、この画像に写っているのはダフ屋さん達。
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私もライブ自体が相当久しぶりでしたが、3時間って!本当にやれるの?と思ったり

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日本ではすっかり売り切れていた、NOコラボモデルのドクター・マーチン。
現地のショップで最後の一足を入手できて、ファンの方から「素敵な靴だね!」と声を掛けて頂いたのが嬉しかった。

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セットリスト(Instagramより)

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本当は撮影NGでしたが…内緒の1枚

 

大変丁寧な音楽ファンの方の参戦記がありましたので、参考までに。

markosgigarchive.blog

 

ライブは全30曲と言う大盤振る舞いで、JDリスト➡"Technique"➡"Repulic"➡アンコール、と言う流れでした。ライブハウス的な距離感で実際のHookyを見た感想は「喧嘩がものすごく強そうな、荒くれオヤジ」。

https://i2-prod.manchestereveningnews.co.uk/incoming/article7831208.ece/ALTERNATES/s810/JS46392250.jpg

・・・・・怖いから!!笑

見るからに腕っぷしが強そうだとは思っていましたが、最後にTシャツを脱いで観客に投げていたのは、自信の表れに他ならない、と思う。 

 

印象に残った曲をいくつか。

  • Fine Time


youtu.be

打ち込み感バキバキのTechniqueをライブで再現するのは、やっぱり並大抵のことじゃないんだなと・・・ "Fine Time"のイントロの主旋律が聴こえた瞬間「あれはピアニカ?」(良く見えなかったけどたぶんそうだと思う)・・・微かに脱力したのは否めません。

近年、NOのライブではTechniqueの曲は封印されているようですが、NOのライブではどんな感じだったんだろう?

  • World In Motion

youtu.be

ご存知の通り、90年ワールドカップのアンセムとして発売され、現在のところNO唯一の全英No.1ヒットシングル。この曲って、NOの中では比較的評価されていない部類かと思っていたのですが・・・それまでと盛り上がり方の質が違っていて。「あ、そうか、ここはサッカーの国だった」と実感した1曲 笑
周りの人もみなビールを片手に踊りまくり。”En-g-laand!!”の大合唱に合わせて飛んでくる泡を浴びながら、楽しませて頂きました。

  • Temptation

スタジオ版からの良い意味でギャップがある、ライブで聴くとやたらテンションが上がる曲と言えば、これではないでしょうか。やっぱり合唱できるサビとコーラス("Woo-wo-wo-woo"のとこ)がポイントかな。オーディエンスの一体感が素晴らしいです。

イアンとバーニーのボーカルでしか聴いたことがなかったため、いささかの衝撃が。
いえ、勿論フッキ―のベースラインなくしてこの名曲は成立しないのですが、彼の野太く力強い声がボーカルを取った瞬間、違う曲かと思うほどのインパクトを感じました。彼自身もそれを分かっていて、イアン&バーニー色を払拭しようと言う意識が働いているのかもしれませんが・・・内省的と言うよりは、些か物理的な強さが先に立っているように感じられて。
個人的には、この曲はやはり繊細な苦悩の曲であってほしいので、胸中は複雑でした。笑

 

ライブの内容もさることながら、私にとっては初の海外参戦だったので、何だかオーディエンスが印象的で。当たり前かもしれないけど、やはり合唱の声がデカい。日本のオーディエンスは静か、と言うのは英語の問題だけでなく、そもそもライブを楽しむ上でテンションが違うからだと思わずにいられません。彼らは自分が楽しむことが第一義のように感じたけど、日本人はもっと演奏をちゃんと聴こうとしていると思う。勿論文化の違いであって、どちらが良いという事はないですけど、その違いが面白い。

 

また、男女とも両手にビール&踊りまくり。マーチンを履いて行かなかったら、足は踏まれるわ、ビールがこぼれてグチャグチャのフロアで、大変なことになっていたかも。見たところ、男性が8割以上?で野太さも相当すごかったし。私は専ら壁に寄っかかって見ていましたが、押しつぶされないためには致し方なかった・・・

 

今度は、New Orderを是非見たいです!

 

 

30年目の補講 - The Draize Train

私の中で長い間、「履修漏れ」になっていた The Smiths 唯一のライブ盤、"Rank"を最近よく聴いています。

ちょうど洋楽を聴き始めた頃、「惜しまれつつ解散した、あのスミスのライブ盤がついに!」的論調で紹介されていたのが思い出されます。

 

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BBC - Music - Review of The Smiths - Rank

 

この中の、異様にカッコいいインストの曲。この曲聴きたさにRankを無限ループしていると言っても過言ではない・・・それが

m.youtube.com

 

スミスのインストと言えば Oscillate wildly か Money Changes Everything だと思っていた私。Johnnyのギターをクールに味わう曲と言えば、Radiation=Electronicだと思っていたのに (後者は議論の余地あり 笑)

 

たぶんスミスにしては珍しいツインギターと言うのも聞き所。一時期存在していた5人目のメンバー=Craig Gannon の存在もこれまた履修漏れ。

 

もしかして私の知らないインスト曲がまだあるのだろうか、と気になってYouTubeを漁ってみると・・・ありました!まさかのインストonly盤。

プロモーション用のディスクらしく売り物じゃないようなんですが。まさかの、Johnny Marr plays "Purple Haze"......ジミヘン!これは随分な衝撃だ。

m.youtube.com

 

純粋にジョニーのギターを存分に味わえるのもさることながら、今まで控えめに言ってもごく自然に響いていたアンディのベースの役割に注目することになります。(アンディ、ごめんね)

 

きっとコアなファンなら既知なのでしょうが、この歳でこんな発見があるとは。長生き、してみるものです。

個人的に、まだまだ奥深い The Smiths の世界を感じる出来事でした。

 

今夜もYouTubeに溺れて眠れない 笑

 

 

 

2018年9月 イギリス旅行:②Salford & Northern Quarter編

そして翌日。
The SmithsファンにはおなじみのSalford Lads Club のほか、バーニー伝記本で読んだあのSalfordの空気をリアルに感じることができるかな?と少々興奮。

 

Salfordは市街地から離れているので、バスで行くこともできますが、とにかく「空気感を味わう」のが目的。お天気にも恵まれたので、中心地のPiccadilly Gardensから歩いて行ってみることに。

 

  • 一路、Haciendaへ

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マンチェスターの新スポット 'HOME' の看板

↑Tony Wilson Place なる場所があることを初めて知りました。
’HOME’は、その中の映画館や劇場、会議室などからなる複合型のアート施設のようです。

homemcr.org

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通りを挟んで向かい合うライブ会場、GorillaとO2 Ritz

キョロキョロしながら中心地から15分くらい歩くと、Hacienda跡地のマンションに到着。

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入口にコンシェルジュがいるセレブっぽいマンション

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この右側、隣のビルとの間の細い通路を抜け、裏手の運河に

裏手の運河側に出ると、かつてHaciendaでライブを行なったアーティストの碑銘がいくつも刻まれています。

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お手入れ不足の感、否めず

 

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FACTORYの設立者、トニー・ウィルソンもいます

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運河の土手はビルに遮られて日当たりが悪く、昼間でも少し物騒な気配。緊張しながら撮影。笑

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「友達と一緒に帰りましょう」不穏な空気を感じる・・・

 

  • そして、音楽ファンの聖地 Salfordへ

さらに西方向へ、A56という大きな幹線道路に沿って郊外を進んで行きます

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大きな川を越え、ここからSalfordの標識

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地元民の集うスーパーの前にもライブの告知

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中央分離帯の一つに "Salford Lads Club 左折"の小さな標識

そこを左折して2-3分歩くと、Coronation Street に出ます。Lads Clubへの標識が点在。

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Coronation St. 実に平穏な住宅街

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'Coronation Street'

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ついに到着!感無量!!
分かってはいたけど、平日なので開いてなかったのが残念。
Tシャツ、買いたかったなあ。

ちなみに私がちょうどヒースローに着いた日には、こんなイベントが行われていたみたい。

salfordladsclub.org.uk

地元の学童クラブのホールでこんなイベントがあるなんて!サルフォードっ子が羨ましい限り。「俺たちのマンチェスター」と言う地元へのプライドは、こうした早期教育のおかげもあるのかも?

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スクールバス、'Salford Lads & Girls Club'になっていました・・・やはり時代の流れか。

Salford Lads Clubの周囲は、想像以上に普通の住宅街。こじんまりとした2階建ての戸建てが立ち並ぶエリアでした。観光客と思しき人は私以外皆無で、車社会のせいなのか、人の気配すらほとんどなく・・・世界中にThe Smithsファンが何人いるのかわかりませんが、やたらLads Clubへの案内標識が目につくのは、住人の平穏な生活に影響がないように配慮なのかな?と思いました。

 

  • Manchesterのいま ― Salford Quays

そこからさらに足を延ばし、近年BBCの巨大スタジオができたりと再開発が進むエリア、Salford Quaysへ。今や、BBCのスタッフの半数はここで働いているんだとか。前にバーニーがBBCのインタビューで「もはや、俺の知ってるサルフォードじゃない」と話していたけど、わかる気がします。だって雰囲気=汐留、って感じだもん。(海じゃなくて運河だけど)

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Salford Quaysのランドマーク

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バラエティ番組の撮影中でした

この辺りは先ほどの住宅街からさらに歩いて20分くらい。完全にウォーターフロント的雰囲気で、本当にここはマンチェスターなのかな?と言うくらい近代的。
ロンドンの一極集中を是正するために、新幹線を通してマンチェスターを10年越しで通勤圏にする構想があるようですが、マンチェスター独特の自由闊達でクリエイティブな雰囲気が失われないかは、少し気になります。

  • 音楽好きなら外せない、Northern Quarter

少し歩き疲れたので帰りは路面電車に乗り、あっという間に市街地へ戻ります。夜は楽しみにしていたNorthern Quarterのスポットを、いくつかブラブラと。

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Manchesterと言えば、蜂がマスコット

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かつてJoy Divisionもライブを行なった Band on The Wall

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Piccadilly Recordsと店内のJDの写真(撮影承諾済)

レコードは荷物になるし、プレイヤーも今の自宅にはないので、買わないと決めていたんですが、↑のパリのライブ盤はジャケ写がとても印象的で。最後の最後まで迷いました。40年前の写真なのか・・・

 

近くにvinyl exchangeというレコードショップもあり、こちらは地下フロアにJazzのレコードもあったりして、もう少し幅広い感じでした。Buy/Sellだけじゃなくて、Exchangeと言うのが面白い。

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  • Manchesterの魂を感じるなら、Afflecksへ!

今回の旅で、一番期待を越えたのがここAfflecks。ネットで見ても謎の存在だったのですが、音楽好きなら行く価値あると思います。例えて言うなら・・・ドン・キホーテサブカル版?

www.afflecks.com

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言葉では形容しがたい雰囲気です

元々デパートだった建物で、今は各テナント(と言っても狭い!)に個人のお店がゴチャゴチャ入っていて、いわゆるガイドブックに載っているような一般受けするムードではないのですが、インディーロックが好きなら絶対気に入る雰囲気。音楽関係のグッズも多くて、楽しいお土産が見つかります。(厳密にはライセンスものじゃないんだけど、それ含め雑多な感じがたまりません)

バンドTシャツはじめ、楽器やさんや手作りのグッズのお店、謎のギャラリー等々。私はUKロック好きの友人に、アルバムジャケットのデザインのアップリケやマグカップ、バッジなど買い込みました。

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Salfordまで行かなくても記念撮影可能 笑

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階段もHacienda仕様

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このゴチャゴチャ感がたまりません

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Tony Wilsonって、愛されてる&リスペクトされているんだなと感じました

 

ロンドンへの帰路も、予定通り2時間遅れてEuston駅に到着。笑
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次回は是非、ManchesterでManchesterバンドのライブを見てみたいと思っています。
マンキュニアンの地元愛、すごそうだなあ。

 

 

2018年9月 イギリス旅行:①マンチェスター到着編

気づけば、時既に師走・・・

今年を振り返ると、一番大きな出来事は、9月末に念願かないマンチェスターへ行くことができたこと。
昨年ロンドンに初めて行った際は、弾丸ツアー(3泊5日)だったため、次回は必ずマンチェスターに行こうと決めていて。

 

ロンドンでPeter Hook & The Lightのライブを見るという大きな目的もあったので、それはまたロンドン編として、別記事にしたいと思います。

 

まず、ロンドン➡マンチェスターは、Euston駅からVirgin Trains(特急)が20分に一本くらい出ていてアクセスは良いはずなのですが、初めての長距離鉄道なので、なにせ勝手がわからない。事前に調べておけば済むことなのですが・・・

 

  • 戸惑ったこと ① 

自動販売機でチケットを買おうとしたら、"Single"(片道)、"Return"(往復)で料金がほぼ一緒。意味がわからず窓口で尋ねると、「料金は一緒だから、最初から往復で買えばいいのよ」だそう・・・

 

  • 戸惑ったこと ②

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Eustonのかなり大きな出発時刻表の下で、ものすごい数の人がたむろしているので、どういうことなのか?と思っていると、乗車開始=発車10分前の直前まで出発ホームが表示されない・・・Google Mapに出発ホームが表示されるんですが、これが全然合ってなく、1人混乱。
自由席だと、携帯やPCの充電ができるBOX席から埋まっていくので、バッテリーが気になる状況の場合は要注意。

 

  • 戸惑ったこと ③

普通にありがちな話だけど、自分の身に起こる実感がなかった鉄道事故。順調なら2時間少々で着くはずのマンチェスターが、途中「マックルズフィールド(イアン・カーティスの地元!)で木が倒れ、電線が切れたので、当電車はマンチェスターまでは行けません・・・この先は続報をお待ち下さい」のまま2時間経過・・・・・・結局手前の駅まで戻って、急行みたいな電車に乗り換えるはめに。
この間「マックルズフィールド」を何回聞いたか分かりませんが、私の中では完全に「イアンが永遠に眠る場所」と同時に、「木が倒れたあの場所」として記憶されました 笑

ちなみに、ロンドンへの帰りの電車も「信号機故障」とかで2時間遅れ。状況をVirgin TrainsがTwitter(@VirginTrains)で更新しているのですが、ケータイの電源が切れそうになり。。
バッテリーと移動時間には、くれぐれも余裕を持った方が良さそう。

 

  • Virgin trainからの車窓

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牛→馬→羊→牛→(以下同様)を2時間少々繰り返すとマンチェスター!のはずだった

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2時間遅れでやっと到着・・・
  • Soup Kitchen

ホテルのチェックイン時間をとうに過ぎて到着したので、とにかくお腹を満たそうと、徒歩5分ほどのNorthern Quarterに。まずはJohnny Marrもお気に入りらしい、Soup Kitchenに向かうことにしました。
入店するなり New Order の Ceremony が掛かっていて、いきなり泣きそうに。笑

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左側の入り口を降りた地下がライブハウスになっていて、連夜イベントがあるようです

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Soup Kitchenのメニュー。Vegan対応してます

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固形物を摂取しているのは私ただ一人だった 笑

ギネスビールで煮込んだフレンチオニオンスープが、コクがあってとにかく美味しかったんですが、翌日の夜行ってみるとまるで味が違ってました。初日は時間が遅かったから、きっと煮詰まっていたんだと思う。 笑

 

でも、憧れの人と同じお店の空気に触れられただけで、9500km移動して来た実感が得られて満足でした。

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興奮しながら、翌日に続く。笑

 

1992.2.19:Nirvana 中野サンプラザ公演~26年目の衝撃

またまた無駄に時間が過ぎ、気が付けばもう秋の気配。月に一本と言う超スローペースになってしまい、しかも今回はUKネタですらない・・・単なる備忘録になりつつあるこの体たらく、ご容赦頂ければ幸いです。

 

先日娘が、ニルヴァーナのスマイルTシャツを買ってきて、すっかりファッションアイコン化してしまったバンドのロゴに懐かしさを感じながら、久しぶりにニルヴァーナについて調べてみると、当時日本におけるGeffenのディレクターをしていた方の面白い記事を見つけました。

www.fuze.

愛読していたロッキング・オンでも来日公演が決まる前あたりから、ニルヴァーナの猛プッシュが始まったような記憶が。この記事を読むと、当時の増井編集長はやっぱりマンチェスター押しだったのかなと 笑

 

当時はマッドチェスター全盛で、私もその中の一人だったわけですが、やっぱり "Smells Like・・・"のインパクトは10代の私には大きかったのと、アメリカのバンドには珍しいどこか退廃した、厭世的な雰囲気に魅かれるものがあり、当時はJoy Divisionと同じくらい聴き込んでいた気がします。

 

で、ダメ元で申し込んだロッキング・オンのチケットプレゼント(確か3-4人だったと思う)にまさかの当選。とある大学の受験日だったので、試験が終わると喜び勇んで中野サンプラザに向かったことを覚えています。席もかなり前方で、たぶん5列目くらいじゃなかったかと・・・初めて見るライブの興奮でほとんどの記憶が飛んでいますが、カートがパジャマ姿で現れたのがとにかく強烈で。

 

youtu.be

曲間で「俺はとにかく超具合が悪い、医者に行った」みたいなことをカートが言っていたので(当時高校生のリスニング力の限界)、「あぁ、具合が悪いからパジャマなんだな、着替えられないくらい具合が悪いのか、可哀そうに」と、夭折のヒーローのパジャマ姿を、ずーっとこの26年間記憶していたのですが・・・

 

【MC内容】32:16~

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2日前あたりから 俺すげー具合が悪くなって、 

ひどい風邪かインフルエンザみたいな感じ?

わかんないけど、医者がほら、これ飲めって何かくれてさ

漢方かと思ったら 牛の精液

トカゲみたいな?ペニスみたいで気持ち悪いやつ・・・

まだすげー気持ち悪いけど、そのおかげでちょっと良くなったよ

牛の精子飲んで 頑張ってるんだ

 

すげーいいわ・・・

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そんな内容だったなんてさ!!

 

sperma とか semen なんて言う単語、受験に出ないし、女子高生はもちろん知りませんでしたので・・・しかしこのYouTubeを見ると、外人と思しき激しいリアクションもチラホラ。笑
今まで幻の来日公演でそんな話してたなんて、雑誌でも全然見かけなかったんですけど!

 

何かのメタファーなのか?とか逸話がありそうな気もしますが、現時点では謎。
しかも、このYouTubeのメモ欄には "Dave's story about drinking cow sperm" とある・・・いや、明らかにしゃべってるのカートだし、”I”でしゃべってるし・・・何でデイブ・グロールの話になってるの??

謎が深まるばかりです。

 

 

「ニュー・オーダーとジョイ・ディヴィジョン、 そしてぼく」読書記録

気づけば7月も終わりに近づき、予想外に早くやって来た暑すぎる夏もいよいよピークを迎えようとしています。
このひと月もの間、何をしていたんだろうか・・・こうして日々漫然と過ごした結果が、今現在の自分の人生を形作っているんだなと思わずにいられません。笑

 

翻訳の対象とすべき曲が今思いつかないので、最近近所の古本屋で発見したバーニーの自伝「ニュー・オーダーとジョイ・ディヴィジョン、 そしてぼく」(2015)の読書メモでも書きつけておこうかと思います。

 

読んだのは翻訳版ですが、終始良くも悪くも淡々としていて、常に冷静さを失わない視点からも、バンドのフロントマンにありがちなナルシシズムとは一線を画す、等身大に近いバーニーの人となりに触れることができます。(このあたりがフッキ―の自伝との一番の違いか)

 

そうした人柄がどうして形成されたのかを知る一つの鍵が、彼のサルフォード時代の生い立ち。父親を知らず、障害を持ったシングルマザーの元に生まれ、継父とも緊張感のある中で、精神的にも経済的にも厳しい幼少期を過ごした経験。そこから彼のリアリストとしての視点、その中で生き抜いていく為の現実解として、友人や音楽の存在が綴られています。

 

サルフォードでの生活がタフであったことは、当時の時代背景とマンチェスターの労働階級の生き様の描写から、間接的に知ることができます。絶望的な小学校での生活、僅か12歳かそこらで人生の選択を迫られ、Headmaster Ritualでも窺い知れますが「労働者階級が勉強して何になる!?」と言って憚らない抑圧的な教師たち・・・今は必ずしも同じ条件ではないでしょうが、何度も繰り返される「労働者階級」と言う言葉の肌感覚を追究することは、マンチェスター音楽の原風景を理解する上で一つのポイントと感じます。

 

少年期のバーニーはそこまで音楽に固執している様子がなく、逆にそのニュートラルさが後々まで柔軟性を彼に与え、JDからNOへバンドが変身して行く中で音楽性の変容にヒントを与えていたのかも知れません。パンクの渦中の空気感も良く描写されていて、良く言われるJDの命名の瞬間についても、若さと時代の相乗効果が生み出した産物なのだと理解することができます。

 

また、バーニーから見たイアンという人物像も印象的。メディアを通じて我々が後追いするイアンの姿は、JDの音楽性も相まって、ある種の定義付けや「控えめに言っても」伝説化がなされている感じがありますが、いつかのインタビューでバーニーが答えていたように「彼は体が弱くて、バンドを続けることは難しかっただろう」と言うその様子に触れることができます。優れた曲を生み出しながら、病気や両立しない2つの愛と言った苦悩を抱えて追い込まれて行くイアンの姿と、それを止めることのできないメンバー。挙句にリリースされた "Closer" のジャケット写真が墓地だったために、「イアンの死の商業化」とまで叩かれてしまう・・・運命の皮肉です。

 

またもう一つの読みどころは、フッキーの凶行の数々・・・確執と呼ぶにはあまりに一方的で、頑固で気性の荒い「男の中の男」北部の男どもがこじれると手の施しようのない様子が、ファンとしては見ていて辛い。他のインタビュー記事を読んでいても、バーニーはいつでも割とニュートラルな人柄に感じますが、フッキーのような何かにつけ熱い人間にとっては、その冷静さすら腹立たしさを増大させる一つの理由だったのかも。これは2人の自伝を読んでみて感じた部分です。でも、2人とも思い込みの強い熱い人間だったら、そもそもニュー・オーダーで30年続いていたかは? 笑

 

一方で、エレクトロニックに関する記述は嬉しい部分。The Smithsの解散と、ニュー・オーダーの行き詰まり。「エレクトロニックは僕らの避難所」とジョニー・マーの言う通り、バーニーにとってそれまでのメンバーとは違う、ストイックで職人気質のジョニーとのコラボレーションは、その後にニュー・オーダーを発展形にして行くことに繋がる大切な過程だったのだと感じさせられます。バーニーの、ジョニーに対する信頼と尊敬、そして少しのユーモアから、絆の深さを感じることができて、どこかホッとします。

 

本書を通じて一貫しているのは、自身を含む人間の弱さやダメな部分を否定せず、ありのままに描写しつつ、それを何とか乗り越えて行こうとするバーニーなりの温かさです。自身のことも「ダメ人間」「くそ人間」のオンパレードですが、人間のそんな部分をそっと受け止めつつ、人生の辛さや切なさを音楽の形で昇華させてくれる偉大な存在。そんな彼らにあらためて感謝したくなる一冊です。