Sarah's Diary

UK POPの歌詞和訳と関連記事から英語を学びます

Johnny Marr : Walk Into The Sea

youtu.be

 

 

The moon and the sun fall
Rushing through my brain
Rolling in my heart
Swirling in the wind

月も太陽も沈み
僕の脳裏を駆け抜けて行く
僕の心を通り抜け
風に舞っている


The blue is redemption
Tide will never change
Breaking in my heart
We are born again

青さは贖罪
潮目は決して変わらない
僕の心を悲嘆に突き落とし
僕らは生まれ変わる

 

I'm climbing on the skies of blue yards
Hand over hand  carrying all the memories
And don't look down on fate or fame
I tumble and glide into wide wide tide
Waiting and waiting I let the sun wave
Decide my fate because hope is all I need

青い庭のある空へと 僕は昇り続ける
どんどんと 思い出を全部抱えて
運命も名声も 軽視せずに
広い広い潮流へと 苦労して進んで行く
待ちに待って 太陽を波打たせ
僕は運命を決定する
希望こそ僕に必要だから

 

And how it breaks on me
And how it breaks on me
And how it breaks on me

波が僕の上に打ち寄せる
波が僕の上に打ち寄せる
波が・・・

 

(The blue on the surface) take me down
(The blue on the surface) take me down
(The blue on the surface) take me down
(The blue on the surface) take me down

(波面の青さが)僕を無力にさせる
(波面の青さが)僕を無力にさせる
(波面の青さが)僕を無力にさせる
(波面の青さが)僕を無力にさせる

 

*歌詞は、私の聴き取りなので正確でない可能性があります。正式リリース後に訂正するかも知れません

 

 

【Note】

映画のサントラを思わせる抒情的なイントロ。Walk Into The Sea と言うタイトル通り、青く美しい海の風景が脳裏に浮かぶよう。PVもそうした世界観を色濃く反映しており、ソロになってからサントラの仕事も数々こなしてきたジョニーらしい一曲だと感じます。

そして少しの寝癖・・・笑

 

"Hi Hello" もギターの美しさを堪能できる一曲でした。もうすぐリリースの新作を聴くのが待ち遠しい今日この頃です。

 

 

2018.5.25 : Spotify 1億1,200万ドルの印税未払いに応じる

www.independent.co.uk

Spotify
1億1,200万ドルの印税未払いに応じることで作曲者と合意

同社は昨年5月から支払い合意に着手していた

 

▲(画像)音楽配信サービスは印税支払問題で攻撃の矢面に立っていた

 

Spotifyは、作曲者から集団訴訟を起こされていた印税未払い問題に、1億1,200万ドル(8,400万ポンド≒約121億円)を支払うことで合意した。

 

音楽配信サービスのSpotifyは、作曲者のメリッサ・フェリックとミュージシャンのデヴィッド・ロワリーが起こした訴訟を受けて、昨年5月から支払い合意に乗り出していた。週刊誌「ハリウッド・レポーター」によると、支払いのうち4350万ポンドは現金で、それ以外は通常の印税と同様に支払われる模様。

 

Spotifyは公式な見解に応じていない。

 

同社はこれとは別に、16億ドルの印税未払い問題を抱えており、トム・ぺティ、ニール・ヤング、ザ・ドアーズを含む大量の楽曲を、使用料を支払わずに無許可で使用しているとして、音楽出版社のWixenから訴えられている。

 

カリフォルニア連邦地裁に訴えを起こしたWixenの主張によると、Spotifyとの交渉は不調に終わり、同社は楽曲の複製や頒布に関する直接あるいは強制実施権に関する合意に至らなかった。(*1)

Wixenはまた、第三者であるハリー・フォックス・エージェンシーにライセンス管理と印税支払いを委託している点についても、「メカニカルライセンスを扱うには十分な力がない」として訴えを起こしている。

 

Spotifyは4月にNY証券取引所に上場し、時価総額は295億ドルに上る。この新株発行は、企業が上場する際に通常実施するIPO方式ではなく、「ダイレクトリスティング」で実施された点においても異色である。これは、新株が直接投資家に販売される、つまり引受銀行を仲介しないことを意味している。

 

Spotify創業者のダニエル・エクは「普通なら、上場企業は一日トレーディングフロアでインタビューを受けながら、その会社への投資がどんなに優れているかを力説するだろうし、普通なら、ダイレクトリスティングを追求する企業などないだろう」「このやり方も悪くはないと考えているけどね、Spotifyがいわゆる普通の会社ではないことを示すためには」と語っている。

 

上場当初から、Spotifyの株価は伸び悩んでおり、GoogleYouTubeストリーミングサービスの提供間近と発表した先週には、株価は下落を見せている。

 

 

 

【Words】

class-action case / combined lawsuits 集団訴訟 

compulsory license  強制[裁定]実施権

flotation     [英]《金融》〔資金調達のための〕新株発行

*1 複製権及び頒布権(文化庁HPより)
US著作権法 115 条によると、楽曲を複製し、頒布するには、強制メカニカルライセンス(compulsory mechanical license)が必要である。作曲家は、一般に、その保有する楽曲にかかる複製権及び頒布権を音楽出版社に譲渡し、音楽出版社は、集中管理団体にそれらを譲渡し、集中管理団体は強制メカニカルライセンスを付与する。米国政府は、強制メカニカルライセンスの法定ロイヤリティ・レートを設定しており、当事者は、これとは別に、レートについて自由に交渉することができるので、法定ロイヤリティ・レートは事実上、上限としての役割を果たしている。

 

 

 

【Note】

今回は番外編です。

いつもお世話になっているSpotifyですが、こんなに便利で素晴らしいサービスもないと思う一方、アーティストに対してちゃんと還元されているのだろうか?と言うのは常に気になっていました。ミュージシャンにきちんと還元されることで、素晴らしい音楽が再生産されるモチベーションになれば、それは全ての音楽ファンの願いだと思うのですが。だって、どう考えてもCD1枚分にも満たないこの月額料金は安過ぎる・・・

 

一方で、日本ではローンチ未定の「YouTube Music」も気になるところ。私は音楽は今のところもっぱらSpotify派ですが、YouTubeにはお宝ライブ映像やアーティストのインタビュー映像などもあり、ユーザーの嗜好を蓄積しているアドバンテージもありますし、課金形態とラインアップが充実していれば、Spotifyにとってとてつもない脅威になりそうです。

 

 

2018.5.17 : マンチェスターロックの雄 ジョニー・マー ロンドン公演レビュー

www.theguardian.com

 

ジョニー・マー 
5/16  ロンドン イズリントン・アセンブリー・ホール公演

 

マンチェスターロックの雄が、モリッシーの株を奪う

ザ・スミスの演奏に喝采、新アルバム "Call The Comet" も彩りを添える

モリッシーのボーカルスタイルへの挑戦も恐れず

(評:マーク・ボーモント)

 

▲(画像)ザ・スミスの呪縛からの解放

「次は右翼の台頭についての曲です」マーは (新アルバムの楽曲)"Bug"をこう紹介した。3枚目のアルバムのうち、最も明らかに政治的な一曲だ。一瞬いたずらっぽく笑った後、「僕はそう解釈してるので」と続けた。

 

ことマーについて語る時、かつての盟友モリッシーのことを考えない訳には行かない。バンドが解散して30年の月日が経とうとしているのにもかかわらず、歴史は二人を縛り続け、今話題の「YannyとLaurel」かカインとアベルのような葛藤があっても、いつか再結成ツアーに乗り出すのではないかと憶測はやまない。

 

今日でさえ、二人のキャリアは無意識のうちに共生的と言える。場あたり的な動物愛護政策(反ムスリム主義は、モリッシーの大好物である反ハラルを意味する)のお陰で、モリッシーが極右政党のフォー・ブリテン党支持を明言する一方、マー自身はかつてのザ・スミス時代の経験に対しても、まるで吹っ切れたような印象を与える。

 

彼自身は気づいていないかもしれないが、そのプレイは実に威厳に満ちている。新アルバム "Call The Comet" のイメージに合わせ照明を落としたステージに、輝くボンバージャケットに身を包み、完璧なまでの隙に満ちた寝癖で登場した、マンチェスターロックの雄。"Big Mouth Strikes Again" を演奏するその姿は、昨今の怒涛のような政治的な流れから、自らの遺産を救済しようとするかのようだった。しわがれ気味ながら、決して不器用ではないマーのボーカルは、セットリストの合間に時折挟み込まれるザ・スミスの曲に、新しい味わいを吹き込む。燃え上がるような "Big Mouth…" の演奏には、彼の代名詞であるアルペジオが突き刺さり、ポストパンクの騒々しい一群とは一線を画した存在であったザ・スミスを彷彿とさせるものがある。それに続く "The Headmaster Ritual" も、デイ・トリッパー時代のビートルズを感じさせるものがあった。

 

また、新たな挑戦をもやってのける。"Last Night I Dreamt That Somebody Loved Me", " Please, Please, Please Let Me Get What I Want", "There Is a Light That Never Goes Out"、また "How Soon Is Now?" など、モリッシーがライブで定番としている名曲の数々も、ジョニーの手にかかれば主役はギターになることが歴然だ。あのモリッシーの独特過ぎるほどのボーカルスタイルに挑戦することも恐れず、元のバンドのフロントマンと同等に、マーは自らの手で堂々と楽曲の所有権を守ろうとしているかのようだ。「隣の家のカリスマ詩人」モリッシーもまた、ザ・スミスの恐るべき断片の一部であることは間違いないのだが。

 

ファンに嬉しい楽曲のほか、軽快なElectronicの名曲 "Getting Away With It" 、 "Call The Comet" からの新曲の数々で見せ所は満載だ。「アンチ・モリッシー」的かどうかはさておき、AIを搭載したエイリアン "The Tracers" が人類をポピュリズムの愚行から救おうとやって来るーその設定は近未来だ。しかしながら、サウンド的には過去への回帰がある。差し迫る破滅を予感させるモトリックビートの "Actor Attractor",  "New Dominions" はジョイ・ディヴィジョンデペッシュ・モードを思わせるものがあるし、所々にゴシック調のアレンジも感じられる。

 

モデスト・マウスやクリブス と言ったバンドで、長年ギター・レジェンドとして活躍して来たマー。ソロとなり、スタイルの確立に試行錯誤してきたように見える。インディ・ギターの旗手かつ大御所として生み出した "Hi Hello" は、かつての名曲 "There Is A Light..." を思わせ、マーがオルタナティブロックの象徴的存在として世に出るきっかけとなった一夜を表現している一曲だ。1つだけ確実なのは、もし万が一、ザ・スミスが再結成するようなことがあれば、その時はツアー・マネージャーとして、デヴィッド・ディンブルビーの存在は欠かせない、ということだろう。

 

 

【Words】

show-stopper  [話し言葉]〔ショーが一時中断されるほどの〕拍手喝さいの名演技[名演奏・せりふ]、人目を引く物[人]

erstwhile [文語]昔の

symbiotic    共生の

gruffer しわがれ声の、だみ声の

gobby やかましい

rabble 暴徒、大衆

foppish おしゃれな、めかした

quintessentially 典型的に

idiosyncratic  特異な、独特な、変わった

fraction ほんの一部、断片

fodder (話題になるような)素材、ネタ

folly   愚行

doom-laden〈英〉差し迫る破滅[悲運]を暗示[予告]する

virtuoso  (イタリア語)音楽の名演奏家、名手、巨匠

 

【Note】

現在ヨーロッパツアーに出ているジョニー。どんなライブなのかな?と興味を持ち訳し始めましたが・・・何だかとても難解なライブ評でした。単語の難易度も高い上、非常に感覚的な比喩表現が多く、特に後半は自信がないです。ご容赦ください。

 

私はビートルズについての知識がほぼ皆無なので、"Day Tripper" がビートルズ史上どのような意味付けをなされている曲なのかもまるで分からないのですが、即ち名曲=最盛期だということ・・・なのでしょうか!?

 

とにかく、ジョニーによるザ・スミスの演奏が今までのものとは違って聞こえそうなこと、新アルバムからの曲は近未来を想定した非常にコンセプチュアルなものになっていそうだと言う2点は確かなようです。

 

 

 

 

2018.5.24 : Salford Lads Clubでモリッシー関連のイベントを開催

www.nme.com

 

ザ・スミスの男が、7月7・8日の両日、キャッスル・ボウルで公演

 

サルフォード・ラッズ・クラブ が、今夏のモリッシーマンチェスター公演に合わせて、イベント「モリッシー エンポリアム」を実施することを明らかにした。

 

モリッシーの公式Twitterに掲載されているクラブのチラシによると、「ザ・スミスの部屋を含むクラブの内部が見られるほか、特別商品の販売もあります。デリ・ラマによるベジタリアンフードもご用意」しているとのこと。イベントは両日の10:30-16:40までで、入場料は無料。チケット販売は5月25日から。

 

サルフォード・ラッズ・クラブは、1986年の "The Queen Is Dead" でフィーチャーされいている。イギリスにいくつか現存するラッズ・クラブの中でも、サルフォードはボクシングのリングやビリヤード場、レンガの壁のジム等、元々の仕様を残していることで知られる。

 

2007年に屋根の鉛製の雨樋が盗まれるという事件が起こり、クラブは修繕費に25万ポンドを出費することになった。数週間してモリッシーから2万ポンドの寄付の申し出があった。

 

クラブは1904年に、スカウト運動の創始者であるロバート・バーデン・パウエルによって創立され、男子専用のクラブとして2,000名のメンバーを抱えていた。

 

 

 

【Note】

モリッシーもいいとこあるじゃん!笑

マンチェスターに行く機会があったら、噂の The Smiths Room は是非チェックしに行ってみたいと思います。

The Smith Room

全く観光地然としてない・・・・・

 

 

【おまけ】

マンチェスターで行ってみたい・やってみたいリスト

Band on The Wall Joy Divisionが最初にライブをやった場所

「band on the wall manchester」の画像検索結果

 ②Soup Kitchen ノーザン・クォーターにあるパブ、クラブ。ジョニー・マーもお気に入り?オシャレそうな雰囲気です

f:id:sarah_noir:20180525190020p:plain

Manchester Music Tours

亡きインスパイラル・カーペッツのドラマー、クレイグ・ギルが始めたツアー。日によってスミスの日、オアシスの日、ジョイ・ディヴィジョンの日・・・と色々あり、2ヶ月くらい前にスケジュールがリリースされるようなので、予定が合えば行ってみたいです。

予約はこちらから☛Manchester Music Tours Tickets 2018 & 2099 | Manchester Music Tours Tour Dates & Concerts | See Tickets

 

その他にも色々

www.manchestereveningnews.co.uk

 

やっぱり街の規模に比べて音楽関係の名所が多いと思うのは、私が音楽びいきだからでしょうか・・・サッカー好きならサッカー関係に目が行くのかな??

 

 

 

Electronic : Twisted Tenderness

youtu.be

 

You
Must think that I'm a fool
This twisted tenderness
Just leaves me cool
You've got me in a mess
You know it's true
Out in the wilderness
Here without you

君は

僕のこと愚か者だと思ってるだろ

このこじらせ気味の優しさのせいで

僕は冷静でいられるんだ

君のせいで混乱に陥ることもあるけど

その通りだよ

今はゴタゴタから距離を置いて

君から離れていられる

 

Right outside
It's a cruel world
Something happening, it's distracting
You're just bad news, girl

外の世界は

とても冷酷

事件が起こって かき乱される

君って

本当に困った人だね

 

Never let that feeling die
All you've got to do
Is tell a little lie (tell a little lie, tell a little lie)
Don't you know it's true?

その気持ちを失わないで

ちょっとだけ嘘を付けば

それでいいんだ

それが真実だって わからないかい?


I will never let you down
Spread this message all around
That I hope and that I pray
You can turn my life around

絶対に君を落ち込ませたりしないよ

このメッセージを広めるんだ

僕は願い 僕は祈ると

僕の人生を変えられるのは

君かも知れないんだ

 

Take
A look out there
We're under house arrest
And you don't care
We could always be friends
But you were careless right
'Til the end

ねえ

見てごらん

僕らは今 自宅監禁状態

友達でずっといられたかもしれないのに

君にはどうでもいいことなんだね

君って最後の最後まで

本当に無頓着だったね

 

I feel guilty
Oh, it's such a shame
It's frustrating, it's a sad thing
And there's no one else to blame

僕は罪悪感を感じてる

本当に嫌な気分だし

イライラするし 悲しい気分だよ

でも誰のせいにもできやしない

 

Never let that feeling die
All you've got to do
Is tell a little lie (tell a little lie, tell a little lie)
Don't you know it's true

その気持ちを失わないで

ちょっとだけ嘘を付けば

それでいいんだ

それが真実だって わからないかい?

 

I won't ever let you down
Spread this message all around
That I hope and that I pray
You won't take my love to town

絶対に君を落ち込ませたりしないよ

このメッセージを広めるんだ

僕は願い 僕は祈ると

でも君は僕の愛を

街に持って行こうとはしないんだね

 

Tell a little lie, tell a little lie
That's all you have to do
Is tell a little lie (tell a little lie, tell a little lie)
Don't you know it's true?

ちょっとだけ嘘を付けば

それでいいんだ

それが真実だって わからないかい?

 

Right outside
It's a cruel world
Something's happening, it's distracting
You're just bad news girl

外の世界は

とても冷酷

事件が起こって かき乱される

君って

本当に困った人だね

 

Tell a little lie, tell a little lie
That's all you have to do
Is tell a little lie (tell a little lie, tell a little lie)
Don't you know it's true?
Don't you know it's true (don't you know it's true?)
Don't you know it's true (don't you know it's true?)
Don't you know it's true (don't you know it's true?)
Don't you know it's true (don't you know it's true?)
Don't you know it's true?
Don't you know it's true?
Don't you know it's true?
Don't you know it's true?

ちょっとだけ嘘を付けば

それでいいんだ

それが真実だって わからないかい?

それが真実だって わからないかい?

それが真実だって・・・

 

 

 

 

【Words】

bad news   〔俗〕 迷惑な人、厄介者、嫌な人、よくトラブルを起こす人、要注意人物、危険な人物

turn someone's life around (人)の人生を変える[好転させる]、生活を一変させる

house arrest   自宅監禁・・・被告人が(拘置所ではなくて)自宅に監禁されること

 

 

【Note】

てらりろらい、てらりろらい~♪のメロディーが頭から離れません 笑

"Twisted" な優しさって、最初はなんだかピンと来なかったのですが、「こじらせ気味の」「ひねくれた感じ」って結構今っぽくて、リリースから20年でようやく腑に落ちた気がします 笑

 

Johnny Marr : Hi Hello

youtu.be

 

When are you coming up?

Get away now and don't look back

I'm gonna pick you up

Hear what you say

And you're going so fast

いつやって来るつもりなの?
今すぐ逃げ出して 後ろを振り返るな
僕が迎えに行ってやるから
君の話す声が聞こえて来る
君が素早く駆け出す
 

And I see you coming down that line

See the future for tomorrow's child

And I'll watch you when you're losing your mind

And you can't let go

君が真っすぐやって来るのが見える
明日の先にある将来を見るんだ
僕はどうにかなってしまいそうな君の姿を見守る
だから君は大丈夫 

 

All the places, all the steps you climb

Were off the beaten track

When you fall and keep on climbing

You never look back

君の行く先 君が上る階段は
普通の考えからはどうも外れてる
つまづいても上り続けるなら
後ろを振り返ってはダメだ

So, hi hello

Whatever you need, and wherever you go

I can't say no

Warm heartbeat any place we run

だから ねえ君
何でも君が必要なら どこでも君が行く先なら
僕はノーとは言えない
どこだって僕らの胸は 温かく高鳴る

 

And I see you coming down that line

See the future for tomorrow's child

And I'll find you when the lights are blinding

And you can't get home

君が真っすぐやって来るのが見える
明日の先にある将来を見るんだ
僕はまばゆい光の中で君を見つける
だから君は帰れない 

 

It's never soon enough

And forever's gonna come too fast

Time is calling us

Gets in the way and fools the past

決して早過ぎることはない 
永遠って時はすぐにやって来るから
時が僕らを呼んでいる
時が僕らを邪魔して過去を欺こうとしている

 

When there's nobody else around

On the train on the way from town

And you feel that you can't be found

And you can't let go

街から帰る電車の中で
周りに誰もいなかったら
きっと誰にも見つからずに済むかもね
だから君は大丈夫 

 

All the faces taking up your time

You say 'leave me alone'

It’s tomorrow, you're the future's child

And you know where to go

皆が君の時間を奪って行く
「放っておいて」と君が言う
明日には君も将来の一部になる
そして君には行くべき先が分かってる

 

So, hi hello

Whatever you need

And wherever you go

I can't say no

Walk our street any day you want

だから ねえ君
何でも君が必要なら どこでも君が行く先なら
僕はノーとは言えない
いつでも君のいい時に 僕らの道を歩こう

 

And I see you coming down that line

On the street, all alone at night

And I'll find you if you're losing your mind

And you can't let go

君が真っすぐやって来るのが見える
外では 夜になると全てが孤独
どうにかなってしまいそうなら 僕が君を見付ける
だから君は大丈夫 

 

No, I won't let go

Hi hello

Hi hello

大丈夫 君を手放したりしない

 

 

【Words】

beaten track   [比喩] 常識的な[他の人と同じ]やり方

※ "let go" が多用されておりますが、文脈で対象物を想像(補完)しています。私の考え方は以下の通り。

☞ And you can't let go(of yourself)=君をおかしくなるようにさせない

☞ No, I won't let go(of you)

 

"Hi Hello" ってシンプルな表現ですが、「挨拶」と言うよりは、既に強い絆で結ばれている関係性の相手に対する「呼び掛け」と考えます。

 

【Note】

“Call The Comet’ is my own magic realism,” says Marr. “It’s set in the not-too-distant future and is mostly concerned with the idea of an alternative society."

"The characters in the songs are searching for a new idealism, although there are some personal songs in there too. It’s something that people like me can relate to.”

「Call The Comet には、僕が考えるリアリズムのマジックを込めたんだ。設定は遠すぎない未来で、オルタナティブな社会がどういうものかという考えに関係している」

「個人的な曲もあるけど、新しい理想主義を追求しているのが、このアルバムに登場するキャラクター達だ。僕のような人間なら共感できるはずさ」(Radio-Xの記事より)

 

来月リリース予定の新アルバムより。現在アルバムのプレローンチツアーでヨーロッパを回っているジョニー・・・リリースされたら是非来日公演も実現して欲しいです。


流麗で切ないメロディラインと、PVで使われているGibsonの12弦ギター(!)が曲に一層の情緒を与えています。歌詞の内容的にも、弱った心に優しく寄り添ってくれるような存在感の一曲。

 

2017.10.27 : ジョニー・マーが語る デジタル時代のクリエイティビティ

 

youtu.be

 

0:20(倉庫のような広いスペースの奥で、ジョニーがひとりギターを弾いている)

 

いくつかコードが弾けるようになった瞬間から、楽器を弾くってことは何かを生み出すことをひたすら追求する作業だと感じてた。

 

ギターって本当にクリエイティブで、アーティスティックなものを生み出すための手段として使っていたんだ。

 

ザ・スミスの時は、ここから実際に歩いて1マイルばかりのマンチェスターのスタジオだった。本当に僕にレコーディングができるのかどうか、って感じでみんな見てたね。

 

初期の頃は何人かのプロデューサーを起用して、僕には彼らがお手本のように見えてた。まるで水を吸収するスポンジのように、彼らをメンターにして実にいろいろなことを学んだよ。

 

 

1:30(リハーサル中のジョニー。座ってバンドメンバーに指示を出している)

「ここは2回ループにできるかな?ここのフェイズで。プログラムをここに入れれば、パッドをたたいた時にループが続いて行って、フェイズが上からかぶって来るでしょ」

 

僕はどんなアイディアでもレコーディングしてみることにしているんだ。アイディアがどんな風に展開して行くかは分からないから。

 

レコーディングで一番いい方法は、とにかく腕まくりをして、元々できたことみたいにすましているのがいいんだ。

 

テクノロジーの進化で、僕の作業方法も劇的に変わった。80年代のデヴィッド・ホックニーが現在のテクノロジーを使っていたら、全く新しいものが生まれただろう。僕はピカソが好き。なぜかって言うと、インスピレーションの存在を信じてて、でも作業するのは人間自身だって言うところ。僕にもそういう経験がある。

 

映画の仕事でサントラに取り組んでて、クリストファー・ノーランとかハンス・ジマーなんかとこの6-7年くらいかけてやっていたんだけど、それって僕にとっては新しいスキルになったし、今でもすごく楽しくて、学べるものは何でも学んでみたいと思ってる。

 

だから、完全にはまだ理解できていないことこそ、すごくヒントになるって言うのが僕の考え方なんだ。

 

 

2:52 (ミキサーとマシンに向かっているジョニー。アメリカの女性詩人Mary Oliverの詩 "Today" を朗読する女性の声が流れている)

(女性の声)「距離、沈黙。寺院のドア・・・」

コラボレーションって言うのは新しい体験のきっかけだし、インスピレーションになる。

(女性の声)「今日の私は低く飛んでいる 呪いを野心と言う名の睡眠に誘おう 世界はしかるべき方向へと向かい行く 庭のミツバチが少し羽音を立て 魚は跳ね ブヨは餌食となる しかし私は日がな休息し 羽毛のようにおとなしく過ごす そして今 せわしなく動き回り はるかな距離を旅し続ける」

 

バンドと言う形は至上のコラボレーションで、あと3人とか4人とか5人とかのメンバーと一緒にいると、それはチームなんだ。ラッキーなことに僕はバンドアニマルな人間だから、チームで一緒にやるのが好きなんだよね。性格的にも、バンドでやるのがすごく向いていると思うし、15歳の時からずっとザ・スミスとか、それからニュー・オーダーのバーナード・サムナ―とやったエレクトロニックとか、いい感じでやって来れていると思う。それから、既にあるチームに参加して、上手くフィットするように探って行くやり方も、僕の気性に合ってる感じがするね。

 

アイディアを、ほかのアートや分野や領域から学んで、自分のプロジェクトに当てはめてみるって言うのも、やってみると大体いつも面白い。

 

 

4:16 (スタジオのミーティングルームでチームと話し合うジョニー。モノクロのシーン)

わかんないけど、皆ここの3倍か4倍くらいの広さのアパートに住んで、月に50ドルの家賃だったんだよ。温水は出ないし、食べるものもないし、今思うと本当にすごいのは、アートで身を立てた人たちって言うのは、男も女も皆アイコニックなんだよね。

でもそれまでは(けたたましく女の携帯が鳴る)、自分たちが1セントも稼げるかどうかすらわかってなかったんだろうね。儲かるか、じゃなくて、純粋に好きだって気持ちでやってたんだと思うよ。

 

皆子どもじゃないし、一番若くても、ラウシェンバーグがたぶん30代そこそことか、それくらいだったんじゃない?

 

僕は面白い時代を生き抜いてきたと思う。デジタル革命が巻き起こって、デジタルテクノロジーのおかげで、こういう複雑なマシーンと原始的なつくりの初期のギターをどう融合させるか、実験してみることができた。こういう実験を通じて、僕のギタースタイルも発展させることができたし、自由になれたと思う。

 

24歳の時にエレクトロニックと言うバンドにいて、バンドの名前が示す通り、ニュー・オーダーのバーナード・サムナー、ペットショップボーイズのニール・テナント、おまけにクラフトワークカール・バルトスとまで一緒に仕事ができた。皆現代のミュージックシーンでは最先端のテクノロジーを知り尽くしているメンバーだ。

 

 

5:52 (壁に貼られたSheila Take A Bow、Big Mouth Strikes Again、Meat Is Murderのポスター)

想像力と人間のハートと魂。こうしたものが0か1か集まって、時に素晴らしく、時に偶然に繋がり合って、他の人間が心打たれる作品へと発展して行くんだと僕は思う。

 

 

 

【Words】

temperament  気質、性分、気性
intricate  構造が複雑な

 

【Note】

Microsoft in Business」と言う、一見ジョニー・マーとは縁遠い響きのアカウントに、ショートムービーのような内容の動画を見つけました。

マンチェスターにあるジョニーのスタジオの様子が垣間見れるほか、(私はあまり詳しくありませんが)様々な歴代のサウンド機器やポスター等も楽しめて、制作の舞台裏を少し見せてもらった気分。

いつにも増して真摯に語るジョニーの姿、ギタープレイの時とは違う「社会人の男」な一面を感じます。