Sarah's Diary

UK POPの歌詞和訳と関連記事から英語を学びます

2019年7月 イギリス旅行:New Order Bristol Amphitheater 2019.7.18

またまた久々の更新です。少し早めの夏休みで、イギリスに行って来ました。

 

今回の目的は、30年越しの念願……New Orderのライブ参戦。ロンドンから電車で西に2時間弱、港町ブリストルに到着。

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ここはブリストル。私にとってブリストルと言えば、二十歳のころ少しはまったSarah label...

ここはブリストル〜ナチュラルなわがままと余韻

ここはブリストル〜ナチュラルなわがままと余韻

  • アーティスト: オムニバス,イーブン・アズ・ウイ・スピーク,シー・アーチンズ,アクション・ペインティング!,ヒット・パレード,スプリングフィールズ,ジェントル・ディスパイト,スイーテスト・エイク,トラムウェイ,セント・クリストファー,オーキッズ
  • 出版社/メーカー: クアトロ
  • 発売日: 1992/07/21
  • メディア: CD
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ナチュラルなわがままと余韻」。。実にオリーブ的 笑

でも、期待を裏切らない澄んだアコースティックサウンドのような空が広がっております。
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会場はAmphitheaterと言う、ハーバーサイドの野外音楽堂。開場1830、前座が1900なので、ゆっくり向かいます。

1900の時点でこの程度の人出。イギリスはこの時期日の入りが2200頃なので、まだまだ明るいです。
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カモメが飛び交うのどかな光景
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ライブには必携のビールが買える場所にも事欠きません (私は飲めないのですが)
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会場のキャパは1万人ほどのようですが、舞台は比較的小さめ。イベント投稿の告知や、地元の小学生がアコーディオンやタンバリンで 'Blue Monday' を合奏する映像など流れてました 笑
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前座は

lonelady.co.uk

私は彼女のことは初めて知ったのですが、適度にダンサブルでありながら、どことなく寂寥感のある音はなかなか好みでした。

向かって右手のブレット・アンダーソン似のキーボードの人が、若干不器用にマラカスを振っているのもなんか可愛かった。
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Loneladyのあと、機材セットの間DJプレイで場を盛り上げるおじさま。
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2100でこんな空です
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いよいよバーニー登場!

興奮で手がブレる。
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かなり前列で陣取っていたので、ずっと見上げているのは首がきつかった 笑
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ライブ全体は 'Unknown Pleasures'40周年でまとめられていて、映像もトリビュート的なクリップで構成されていました
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Shadowplayで意外なほど盛り上がっていたのが印象的。Joy Divisionの曲をライブで見たことがなかったので、個人的にはこの曲で踊れるんだ?と言う驚きが。そこから Transmission への流れのなかで、ステージ前中央でモッシュ発生。酔っぱらいの小競り合いが発生してましたが、私は絶対逃げるもんかとバーニー&ジリアン前に意地で陣取ってました 笑

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Gillian、相変わらず素敵なたたずまい。
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'Vanishing Point' の時に、私の隣にいた推定50歳くらいの男性ファンが 'This is fxxking special song for me!!!' と言いながら涙してました。何があったのかはわかりませんが、同じ曲を聴いて時を過ごしてきたんだな、とファン同士の気持ちを感じる瞬間だったな。

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The Perfect Kiss から一気にクライマックス。
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モッシュのうねりを一発で黙らせる名曲 'Decades'
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ラストはやはり

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最後は 'Joy Division Forever'のメッセージと十字架がステージに投影されて、閉幕。40年の時を経て、バーニーが歌うJoy Divisionの数々を堪能できて感激でした。
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帰りがけ。後ろが見えなかったのですが、公式サイトを見ると満員の集客のようでした。この足下には、それはもう大量のビールの空コップが散乱。笑

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ライブ後の、ブリストルのハーバーサイド。

小ぢんまりとした街ですが、開放感があって素敵だった。屋形船みたいなボートもあり、つかの間の夏の夜を楽しむ雰囲気に満ち溢れていました。

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▼セットリスト

会場公式サイト

Singularity
Restless
She’s Lost Control
Shadowplay
Transmission
Your Silent Face
Tutti Frutti
Subculture
Bizarre Love Triangle
Vanishing Point
Plastic
Perfect Kiss
True Faith
Blue Monday
Temptation
—————
Decades
Love Will Tear Us Apart

 

Pet Shop Boys:Give stupidity a chance

www.youtube.com

 

Intelligent people have had their say

It’s time for the foolish to show the way

Let’s lead this world a merry dance

Let’s give stupidity a chance

賢い奴らがこう語る
今こそ愚か者に道を示す時
世界に愉快なダンスをさせようじゃないか
愚かな考えにもチャンスを与えようではないか

We’ve heard quite enough

of experts and their dealings

Why face the facts

when you can just feel the feelings?

Let’s lead this world a merry dance

Let’s give stupidity a chance

専門家の意見はもうウンザリだ
感情の赴くままに現実を感じてみたらどうなんだ
世界に愉快なダンスをさせようじゃないか
愚かな考えにもチャンスを与えようではないか

 

Forget political correctness

I mean WTF?!

I don’t wanna think about the world

I wanna talk about myself!

政治的な正しさなんて忘れてしまえ
全く何てこった!?って訳
世界のことなんて考えたくもない
自分のことを語りたいんだ

Instead of governing

with thoughtful sensitivity

Let’s shock and awe the world

with idiotic bigotry

Let’s lead this world a merry dance

and give stupidity a chance

思慮に満ちた繊細さで統治するよりも
馬鹿みたいな偏見で世界にショックを与え 
震え上がらせればよいじゃないか
世界に愉快なダンスをさせようじゃないか
愚かな考えにもチャンスを与えようではないか

 

You say corruption

I say justified reward

Keeps the cronies loyal

Chairmen of the board

Let’s lead this world a merry dance

and give stupidity a chance

誰に腐敗と言われても
僕は正当な報酬だと思うがね
忠実な取り巻き達に
しっかり会長の座を守らせる
世界に愉快なダンスをさせようじゃないか
愚かな考えにもチャンスを与えようではないか

 

Forget political correctness

Let’s talk man to man

Chicks are always up for it

You gotta grab whatever you can

政治的に正しいかなんて置いておいて
腹を割って話そう
雑魚はいつも乗ってくる
何でも手にすることができるんだぞ

 

We need a leader who knows

that money means class

with an eye for a peach-perfect

piece of ass

Not a total dumb-cluck

just one of the guys

Let’s give stupidity a prize

Let’s lead this world a merry dance

and give stupidity a chance

Let’s give stupidity a chance

資金力こそが階級だと
知っている奴にリーダーを務めさせなくては
ピチピチのイカした女に色目が使えるような男
その辺にいるような完全な馬鹿野郎ではダメ
愚かな考えに褒章を与えようではないか
世界に愉快なダンスをさせようじゃないか
愚かな考えにチャンスを与えようではないか
愚かな考えにこそチャンスを与えようではないか

 

▼Note

サムネイルからも分かる通り、PVは北朝鮮マスゲームが題材。
見慣れた軍事パレードとも違う華やかさを感じて調べてみると、1971年に訪朝したルーマニアチャウシェスク大統領を迎えるパレードの映像のようです。
チャウシェスクはこの時、後に国家主席となる金日成と会談したことで、後に独裁を強化。最後は革命軍に捉えられ、89年に銃殺される運命を辿りました。当時のセンセーショナルなニュースは何となく記憶しています。

トランプ大統領就任から、Brexitのゴタゴタまで、今日まで続く政治的ポピュリズムを皮肉っている曲なのは間違いなく、"We’ve heard quite enough of experts and their dealings”の一節は、"people in this country have had enough of experts"と言う、EU離脱国民投票に際して行われた保守党の反EU派・Michael Goveの演説がモチーフになっているそう。

一方、資本主義のトップに君臨し富を寡占するリーダーたちへの視線も感じられ、世の中があらゆる意味で視野狭窄的になって来ていることへの問題提起とも受け取れます。

 

ニール:「“Give stupidity a chance”は、現代世界の政治的リーダーのクオリティの低さについて歌った風刺的な曲。…言うまでもなくすべて皮肉った意図があるけど、かなりたくさんのことが総括されているんだ」

 

関連記事:

www.theguardian.com

 

Pet Shop Boys : The forgotten child

www.youtube.com

 

 

Where is the child?
Does anyone know?
She's been forgotten
When did she go?
The times are brutal
Borders are crossed 
Where is the child?
The child is lost 

子どもはどこへ行ったの?
誰か知ってる?
あの子は忘れ去られてしまった
どこへ行ったのだろう?
時は残酷で 国境は曖昧
あの子はどこ?
行方不明になってしまった

Where is the child?
Someone must know
Who saw her last?
Why did she go?
We were under attack
reaching rock-bottom
That was our focus
The child was forgotten

あの子はどこ?
誰かが知っているはず
最後にあの子を見たのは誰?
あの子はどうして行ってしまったの?
僕らは攻撃にさらされて
どん底に落ちてしまいそう
僕らの関心は
あの子が忘れ去られているってこと

It’s an open secret
we spread and react
and if it’s not true
then the rumour’s a fact
Although she may have been 
sometimes forgotten
there is no suggestion
she was misbegotten

それは公然の秘密
僕らが流布し反応する
もしそれが真実じゃないとしたら
噂こそが真実
あの子が忘れられているとしても
あの子が忘れられているかどうか
知る由もない

She was our reason
our religion, our cause
our best excuse 
for emergency laws
Invoked so often
to explain and subdue
the forgotten child
from whom we all grew

あの子が僕らの意義だった
僕らの宗教 僕らの信念
そして僕らの最高の言い訳だった
乱発される緊急法で
忘れ去られた子どもを押さえつける
僕らも皆そうして大きくなったように

Child of our nation
our icon, our future
gone from our records
on no computer
The times are brutal
Borders are crossed 
I think she took flight
and now we’re all lost

僕らの国の子ども
僕らのアイコン 僕らの未来
でも記録から消えてしまって
コンピューターにも残ってない
時は冷酷で 国境は曖昧
きっとあの子は飛んで行った
そして今 僕らは皆迷子になっている


Where is the child?
Where is the child?
The times are brutal
Borders are crossed 
Where is the child?
The child is lost

あの子はどこ?
あの子はどこ?
時は冷酷で 国境は曖昧
あの子はどこ?
あの子は迷子になっている

 

▼Note

Neil: “The forgotten child”は、風刺的ではないけれど、政治的なテーマがあるんだ。2つのことが起こっているような感じで。家族の安全のために国外に脱出している間に行方不明になってしまった難民のことを歌っているような感じと、それから、僕たちがみんな、人間の価値について何かを忘れてしまったのかも知れないという指摘をしているような感じでもある。もしかしたら何かが失われつつあるのかも知れないってね。そういうことが、子供の純真無垢さという概念にまとめられているのさ
Sony Musicのサイトより)

www.theguardian.com

英国では近年「子どものメンタルヘルス悪化」が大きな問題となりつつあるようで、精神的問題を抱えている子どもへのケアが資金的な問題で充分に行き届いていない結果、自殺率が年々上昇しているとのこと。最初に思いついたのはこの問題でしたが、宗教や民族紛争の巻き添えとなって、行き場を失っている難民の子ども達のことも、同様にテーマとなっているようです。

 

Pet Shop Boys : On social media

www.youtube.com

 

When you care about the issues of the day
and check your facts on Wikipedia 
You can get into an argument right away
if you’re on social media
The world is changing everywhere
with a speed that couldn't be speedier
but you feel so ahead of the curve
when you’re on social media

何がキテるのか気になったら
ウィキペディアですぐに事実をチェックしよう
するとすぐに議論に参加が可能
ソーシャルメディアにいればね

あらゆる場所で世界がこの上ない速さで変わって行く
でもソーシャルメディアにいれば
その最先端にいる気分になれるのさ


When you’re on social media
When you’re on social media
When you’re on social media
When you’re on social media

ソーシャルメディアにいれば
ソーシャルメディアにいれば
ソーシャルメディアにいれば
ソーシャルメディアにいれば・・・


You’re part of the conversation
You’re there in every debate
From football to religion to contemporary art
you’re ready to pontificate 

君はトークの一部分
どんな議論にも参加させられてる
サッカーから宗教から現代美術まで
偉そうにする準備はもうできてる


While democracy is losing its way
and greed is getting greedier 
console yourself with a selfie or two
and post them on social media

民主主義が行先を見失い
欲望はどんどん増殖する
自撮りやツーショットで盛れる画像が撮れたら
ソーシャルメディアに投稿すれば

When you’re on social media
When you’re on social media
When you’re on social media
When you’re on social media
ソーシャルメディアにいると
ソーシャルメディアにいると
ソーシャルメディアにいると
ソーシャルメディアにいると・・・


My likes are in the thousands
My tweets are being retweeted
My family pics or holiday snaps 
with total love are greeted

いいねが1,000回になったし
ツイートもRTされたし
家族の画像や休暇の写真をアップすれば
みんな褒めてくれる

It’s so nice when people like you
You’re feeling #blessed
You’re part of the conversation
It’s like you’ve passed the test

みんなが自分を好きだって素晴らしいことだよね
#幸せ な気分になれる
君はトークの一部分
テストをパスしたみたいだね

When you’re on social media
When you’re on social media

ソーシャルメディアにいるってことは
ソーシャルメディアにいるってことは


And sometimes you can fuel the debate
by biting the hand that feeds ya
expressing pure anonymous hate
when you’re on social media

時にはキツいコメント返しをして
議論を炎上させることも可能
匿名だから本音の憎悪をぶつけてしまう
ソーシャルメディアにいると

When you’re on social media
When you’re on social media
When you’re on social media
When you’re on social media

ソーシャルメディアにいると
ソーシャルメディアにいると
ソーシャルメディアにいると
ソーシャルメディアにいると


“I feel so empowered!”

「権力者になった気分!」

 

 

▼Words

pontificate <vi> 

尊大に/もったいぶって  話す

console <vt>

慰める、元気づける

 

▼Note

4/1に行われた日本武道館公演を見てきました!
わたしに取っては初のPSBライブ。事前にロンドン公演の様子をYoutubeで見て行ったのですが・・・映像やライティングを駆使したロンドン公演と演出は同様でしたが、ダンサーの数が段違い。また、気のせいかNeilのテンションも低かったような・・・でもこれは、わたしを含めオーディエンスは良識的な大人層が多かったため、仕方なかったかも。割とおとなしいライブだったかなあ。。


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▼Setlist

  1. Inner Sanctum
  2. Opportunities (Let's Make Lots Of Money)
  3. The Pop Kids
  4. In The Night
  5. Burn
  6. Love is a Bourgeois Construct
  7. New York City Boy
  8. Se A Vida é (That's The Way Life Is)
  9. Love Comes Quickly
  10. Love Etc.
  11. The Dictator Decides
  12. Inside A Dream
  13. West End Girls
  14. Home And Dry
  15. The Enigma
  16. Vocal
  17. The Sodom and Gomorrah Show
  18. It's a Sin
  19. Left To My Own Devices
  20. Go West
    アンコール
  21. Domino Dancing
  22. Always On My Mind

来日直前にEP「Agenda」がリリースされましたが、今回のツアーは「THE SUPER」なので新曲はなし。アイロニーに満ちた社会派の4曲、代わりに訳してみようと思います。

2019.3.5:公式 バーナードとスティーブンからのメッセージ

www.neworder.com

2019/3/5 火

先週土曜に、ピーター・フックが「シグネチャー・コレクション」であるイアンとアヌークの書簡のコピーをオークションに出品したことに関し、バーナードとスティーブンは深く失望しています。これらはプライベート性の高いものであり、個人的なやり取りであると二人は考えます。イアンと深い関係にあった方々を含む、多くの方からお問い合わせを頂きましたが、これらは皆オークション出品に関して遺憾の意を表明するものでありました。

結果として、ピーターが出品を中止したことは救いとなりました。

売上金はクリスティーズ病院に寄付されることになっていたため、バーナードとスティーブンは個人的に1,500ポンドの寄付を行いました。

アヌークは、一部の抜粋に関しては出版を許可していたものの、我々は書簡の全部はやはりプライベートなものであるべきと考えております。

 

 

Joy Division : Isolation

www.youtube.com

In fear every day, every evening,

He calls her aloud from above,

Carefully watched for a reason,

Painstaking devotion and love,

Surrendered to self preservation,

From others who care for themselves.

A blindness that touches perfection,

But hurts just like anything else.

毎日、毎晩怯えつつ

彼女を上から呼ぶ

骨身を惜しまぬ献身と愛情への理由は何かと

じっと観察してた

自分のことしか考えていない奴らから

自分を守るためには自己防衛に甘んじないと

完全の域に達するには盲目さが必要だけど

それは、他と同様何だか痛みを伴うんだ

 

 

Isolation, isolation, isolation.

孤独、孤独、孤独・・・

 

 

Mother I tried please believe me,

I'm doing the best that I can.

I'm ashamed of the things I've been put through,

I'm ashamed of the person I am.

ママ、僕のこと信じてよ

ベストは尽くしてるんだ

こんな目に遭ってること、恥ずかしく思ってるよ

こんな人間である自分を、恥ずかしく思ってるよ

 

 

Isolation, isolation, isolation.

孤独、孤独、孤独・・・

 

 

But if you could just see the beauty,

These things I could never describe,

These pleasures a wayward distraction,

This is my one lucky prize.

物事の美しい側面しか見えないと言うなら

この状況を上手く表現することなんてできやしない

この喜びは気ままな気晴らしのようなもの

僕にとっては全くのラッキーなご褒美なのさ

 

Bernard Sumner / Ian Kevin Curtis / Peter Hook / Stephen Paul David Morris

© Universal Music Publishing Group

 

 

 

▼Words

painstaking(形)忍耐強い、苦労する

wayward(形)気ままな、気まぐれな

'one+形容詞+名詞'・・全くの、際立った(用法:強調的にa, anの代わり)

 

▼Note

昨年のフッキーに続き、今年はついに・・・New Orderのライブに参戦予定です(泣きそう)。

7月にブリストルで行われる野外ライブに備え、どんな楽曲をやるのかな?と予習しながら見つけた、2012年のBestival(ワイト島)の音源が冒頭の動画。

オリジナルのJoy Divisionアレンジと全く異なる雰囲気なんですが、妙にポップな味付けがバーニーのボーカルに合っている気がして、最近のお気に入りです。

 

ちなみに今年は、マンチェスター郊外のJodrell Bank天文台で行われるBluedot festivalにも出演するみたい。英国での公演が一回しかなかった去年より、少しやる気が出ているようです 笑

https://www.discoverthebluedot.com/homepage

 

 

 

 

 

 
 
 
 
 
 
 
 
 

2018年9月 イギリス旅行:③Peter Hook & The Light ライブ編

最後に、今回の旅の一番の目的、Hookyのライブ。


半年以上前からチケットを取っていたのに、11月にロンドンでNew Orderのライブがあると知って軽くショックを覚えたのは内緒。笑

そしてイギリスに着いてからも、会場が変わる(3日前なのに…)と言うサプライズ。Camden TownにあるElectric Ballroomと言う老舗ナイトクラブで、その昔JDやThe Smithsもライブをしたことがあるそう。

https://i1.wp.com/electricballroom.co.uk/wp-content/uploads/2014/04/joy_division.jpg?ssl=1
39年前にもJDでライブをやった、カムデンの老舗Venueのようです
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改装したてなのか?今っぽいエントランスでした。(横でごめんなさい)
開場前には、往年のファンが入場待ちの列を作っていましたが、この画像に写っているのはダフ屋さん達。
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私もライブ自体が相当久しぶりでしたが、3時間って!本当にやれるの?と思ったり

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日本ではすっかり売り切れていた、NOコラボモデルのドクター・マーチン。
現地のショップで最後の一足を入手できて、ファンの方から「素敵な靴だね!」と声を掛けて頂いたのが嬉しかった。

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セットリスト(Instagramより)

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本当は撮影NGでしたが…内緒の1枚

 

大変丁寧な音楽ファンの方の参戦記がありましたので、参考までに。

markosgigarchive.blog

 

ライブは全30曲と言う大盤振る舞いで、JDリスト➡"Technique"➡"Repulic"➡アンコール、と言う流れでした。ライブハウス的な距離感で実際のHookyを見た感想は「喧嘩がものすごく強そうな、荒くれオヤジ」。

https://i2-prod.manchestereveningnews.co.uk/incoming/article7831208.ece/ALTERNATES/s810/JS46392250.jpg

・・・・・怖いから!!笑

見るからに腕っぷしが強そうだとは思っていましたが、最後にTシャツを脱いで観客に投げていたのは、自信の表れに他ならない、と思う。 

 

印象に残った曲をいくつか。

  • Fine Time


youtu.be

打ち込み感バキバキのTechniqueをライブで再現するのは、やっぱり並大抵のことじゃないんだなと・・・ "Fine Time"のイントロの主旋律が聴こえた瞬間「あれはピアニカ?」(良く見えなかったけどたぶんそうだと思う)・・・微かに脱力したのは否めません。

近年、NOのライブではTechniqueの曲は封印されているようですが、NOのライブではどんな感じだったんだろう?

  • World In Motion

youtu.be

ご存知の通り、90年ワールドカップのアンセムとして発売され、現在のところNO唯一の全英No.1ヒットシングル。この曲って、NOの中では比較的評価されていない部類かと思っていたのですが・・・それまでと盛り上がり方の質が違っていて。「あ、そうか、ここはサッカーの国だった」と実感した1曲 笑
周りの人もみなビールを片手に踊りまくり。”En-g-laand!!”の大合唱に合わせて飛んでくる泡を浴びながら、楽しませて頂きました。

  • Temptation

スタジオ版からの良い意味でギャップがある、ライブで聴くとやたらテンションが上がる曲と言えば、これではないでしょうか。やっぱり合唱できるサビとコーラス("Woo-wo-wo-woo"のとこ)がポイントかな。オーディエンスの一体感が素晴らしいです。

イアンとバーニーのボーカルでしか聴いたことがなかったため、いささかの衝撃が。
いえ、勿論フッキ―のベースラインなくしてこの名曲は成立しないのですが、彼の野太く力強い声がボーカルを取った瞬間、違う曲かと思うほどのインパクトを感じました。彼自身もそれを分かっていて、イアン&バーニー色を払拭しようと言う意識が働いているのかもしれませんが・・・内省的と言うよりは、些か物理的な強さが先に立っているように感じられて。
個人的には、この曲はやはり繊細な苦悩の曲であってほしいので、胸中は複雑でした。笑

 

ライブの内容もさることながら、私にとっては初の海外参戦だったので、何だかオーディエンスが印象的で。当たり前かもしれないけど、やはり合唱の声がデカい。日本のオーディエンスは静か、と言うのは英語の問題だけでなく、そもそもライブを楽しむ上でテンションが違うからだと思わずにいられません。彼らは自分が楽しむことが第一義のように感じたけど、日本人はもっと演奏をちゃんと聴こうとしていると思う。勿論文化の違いであって、どちらが良いという事はないですけど、その違いが面白い。

 

また、男女とも両手にビール&踊りまくり。マーチンを履いて行かなかったら、足は踏まれるわ、ビールがこぼれてグチャグチャのフロアで、大変なことになっていたかも。見たところ、男性が8割以上?で野太さも相当すごかったし。私は専ら壁に寄っかかって見ていましたが、押しつぶされないためには致し方なかった・・・

 

今度は、New Orderを是非見たいです!