2018年9月 イギリス旅行:②Salford & Northern Quarter編
そして翌日。
The SmithsファンにはおなじみのSalford Lads Club のほか、バーニー伝記本で読んだあのSalfordの空気をリアルに感じることができるかな?と少々興奮。
Salfordは市街地から離れているので、バスで行くこともできますが、とにかく「空気感を味わう」のが目的。お天気にも恵まれたので、中心地のPiccadilly Gardensから歩いて行ってみることに。
- 一路、Haciendaへ
↑Tony Wilson Place なる場所があることを初めて知りました。
’HOME’は、その中の映画館や劇場、会議室などからなる複合型のアート施設のようです。
キョロキョロしながら中心地から15分くらい歩くと、Hacienda跡地のマンションに到着。
裏手の運河側に出ると、かつてHaciendaでライブを行なったアーティストの碑銘がいくつも刻まれています。
- そして、音楽ファンの聖地 Salfordへ
さらに西方向へ、A57という大きな幹線道路に沿って郊外を進んで行きます
そこを左折して2-3分歩くと、Coronation Street に出ます。Lads Clubへの標識が点在。
ついに到着!感無量!!
分かってはいたけど、平日なので開いてなかったのが残念。
Tシャツ、買いたかったなあ。
ちなみに私がちょうどヒースローに着いた日には、こんなイベントが行われていたみたい。
地元の学童クラブのホールでこんなイベントがあるなんて!サルフォードっ子が羨ましい限り。「俺たちのマンチェスター」と言う地元へのプライドは、こうした早期教育のおかげもあるのかも?
Salford Lads Clubの周囲は、想像以上に普通の住宅街。こじんまりとした2階建ての戸建てが立ち並ぶエリアでした。観光客と思しき人は私以外皆無で、車社会のせいなのか、人の気配すらほとんどなく・・・世界中にThe Smithsファンが何人いるのかわかりませんが、やたらLads Clubへの案内標識が目につくのは、住人の平穏な生活に影響がないように配慮なのかな?と思いました。
- Manchesterのいま ― Salford Quays
そこからさらに足を延ばし、近年BBCの巨大スタジオができたりと再開発が進むエリア、Salford Quaysへ。今や、BBCのスタッフの半数はここで働いているんだとか。前にバーニーがBBCのインタビューで「もはや、俺の知ってるサルフォードじゃない」と話していたけど、わかる気がします。だって雰囲気=汐留、って感じだもん。(海じゃなくて運河だけど)
この辺りは先ほどの住宅街からさらに歩いて20分くらい。完全にウォーターフロント的雰囲気で、本当にここはマンチェスターなのかな?と言うくらい近代的。
ロンドンの一極集中を是正するために、新幹線を通してマンチェスターを10年越しで通勤圏にする構想があるようですが、マンチェスター独特の自由闊達でクリエイティブな雰囲気が失われないかは、少し気になります。
- 音楽好きなら外せない、Northern Quarter
少し歩き疲れたので帰りは路面電車に乗り、あっという間に市街地へ戻ります。夜は楽しみにしていたNorthern Quarterのスポットを、いくつかブラブラと。
レコードは荷物になるし、プレイヤーも今の自宅にはないので、買わないと決めていたんですが、↑のパリのライブ盤はジャケ写がとても印象的で。最後の最後まで迷いました。40年前の写真なのか・・・
近くにvinyl exchangeというレコードショップもあり、こちらは地下フロアにJazzのレコードもあったりして、もう少し幅広い感じでした。Buy/Sellだけじゃなくて、Exchangeと言うのが面白い。
- Manchesterの魂を感じるなら、Afflecksへ!
今回の旅で、一番期待を越えたのがここAfflecks。ネットで見ても謎の存在だったのですが、音楽好きなら行く価値あると思います。例えて言うなら・・・ドン・キホーテのサブカル版?
元々デパートだった建物で、今は各テナント(と言っても狭い!)に個人のお店がゴチャゴチャ入っていて、いわゆるガイドブックに載っているような一般受けするムードではないのですが、インディーロックが好きなら絶対気に入る雰囲気。音楽関係のグッズも多くて、楽しいお土産が見つかります。(厳密にはライセンスものじゃないんだけど、それ含め雑多な感じがたまりません)
バンドTシャツはじめ、楽器やさんや手作りのグッズのお店、謎のギャラリー等々。私はUKロック好きの友人に、アルバムジャケットのデザインのアップリケやマグカップ、バッジなど買い込みました。
ロンドンへの帰路も、予定通り2時間遅れてEuston駅に到着。笑
次回は是非、ManchesterでManchesterバンドのライブを見てみたいと思っています。
マンキュニアンの地元愛、すごそうだなあ。