Sarah's Diary

UK POPの歌詞和訳と関連記事から英語を学びます

2019.10.5 : RWC イングランド X アルゼンチン観戦メモ

news.jsports.co.jp


日本代表チームの奮闘のおかげで、思いがけない盛り上がりを見せているラグビーワールドカップ。オフィスの(元)ラガーマンたちが色めき立っている様子を見るのもなかなか楽しいです 笑

先日、友人からの誘いで「イングランド X アルゼンチン」という因縁のカードを見ることができましたので、記念にメモっておこうと思います。(私はラグビーに関しては完全に素人なので、試合詳細等は上のJ Skyのリンクをご覧ください) 


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一応雰囲気を出そうと、イギリスから取り寄せたパーカー(子ども用)。
公式のグッズのセンスがなかなか良いのも特徴かと思います。

 

当日は快晴で、試合は東京スタジアムにて17時スタート。
事前に別の友人から協賛ブースが楽しいよと聞いていたので、少し早めに向かいます。
ハイネケン(が唯一のスポンサーなので、ビールはハイネケンしかない。あとアルコールはアップルサイダー)所持率99.9%で、外国人は2杯4杯の複数持ちが普通。ハーフタイムまで10分に1杯飲むのか。


サッカーとの違いは、サッカーは観戦時飲むことができないが、ラグビーは飲みながら観戦できる=観客の質の違いとも言われますが「ラグビーもユニオンとリーグに分かれてて、リーグの方が労働者階級寄りで白熱するから面白いよ」とイギリス人の友人談。(RWCはユニオンの大会)リーグの試合は、オーストラリアとか南半球では人気らしいです。
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協賛エリアで一番目立っていたのはランドローバー。ディスカバリーのエクストリーム試乗体験ができます。運転はもちろん係の方におまかせ。待っている間傍目で見ていると随分過激に見えるのですが、実際は全然快適な乗り心地で、次はディスカバリーにしたいなという妄想に一瞬かられます。笑

 

一番面白かったのは、サポーターウォッチング。
ラグビーの国際試合って初めて参加しましたが、特にイングランドサポーターの扮装に目が釘付け・・・イングランドの国旗カラーリングの白い妖精おじさんチームや(↓友人撮影)

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一番人気は「薔薇ボーイズ」!

赤い薔薇のかぶり物に全身緑の全身タイツ、手にはビール入りのジョウロを持って参戦。撮影を求めてひっきりなしに声を掛けられていました(画像が貼れないのが残念)
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いよいよ試合開始直前、選手紹介をしているところ。(写っているのはエディ・ジョーンズHC)
48,000人の歓声がやはりすごい。生で見る迫力って何でも衝撃ですね。
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国歌斉唱を聞いていると、ここはトゥイッケナム(ロンドンのラグビー専用スタジアム)なのだろうか?と思うくらい、イングランドサポーターが多い・・・God Save the Queenの圧倒的優位。

 

開始早々、アルゼンチンが先制点を決め、拮抗の試合運びになると面白いなと期待していると、10分早々で小競り合いが発生。20分も立たないうちに、イングランド12番ファレルの上半身に危険タックルを仕掛けたアルゼンチンの選手がレッドカードで退場。TMO(TVジャッジ)の様子がスクリーンに映し出されると、場内騒然。これが因縁の戦いか・・・とにわかファンの興奮も高まります。

 

少し音楽ネタをはさむと、TVで見ていると Queenの "Yeah, oh!!" (Hammer to Fallの掛け声)が入るのは知っていましたが、ハーフタイムで London Callingの一節が掛かっていたのはイングランド戦だから・・・?


The Clash - London Calling (Official Video)

しかもなぜかサビではなく "I live by the river" の手前の一節だけ。

 

試合は結局、アルゼンチンサイドの序盤のマイナス1が最後まで響き、イングランドの勝利に終わりました。
全般的に観戦マナーもちゃんとしているのは、おそらくはるばる日本までラグビーを応援しに来られる方々と言うのは心にもお財布にも余裕があるからなのもあって、これが本場だとまたちょっと違うのかな?と思ったりします。

 

しかし、周りのラグビーファンはコアな人ほどイングランドファンが多い気がするんだけど気のせいだろうか。

 

 

2018.8.26 : ジョニー・マー的ファッションのススメ

www.gq-magazine.co.uk

 

55歳の誕生日を控えるジョニー・マー
ザ・スミス時代を含む、伝説のギタリストの過去のファッションを、スタイリッシュな写真とともに振り返る

 

(画像 1/11)

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モリッシ―とマーのソングライティング上の関係性を象徴する、おそらく最高の一枚。おなじみの装いに、マーの右耳だけのピアスと、趣味よく塗られたマスカラがアクセントを添えているのがいい。同様に、普通ならTシャツと組み合わせがちなコーディネイトを、白のパリッとしたボタンダウンシャツに黒のレザージャケットを合わせることで、新鮮さを生み出すことに成功している。白Tシャツの上にシャツを重ねる場合は、ありがちなパターンに陥らないよう、このモリッシーをお手本として何か主張を加えるべきだ。

 

(画像 2/11)

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スタイルを語るなら、とにかく模倣よりダサいものはそうない。ここでのモリッシーとマーは、ジェームス・ディーンと60年代中期のキース・リチャーズを想起させるが、単なるコピーにはとどまらない。いつものことだが、ディテールこそが ー モリッシーのストライプシャツの着こなしのように ー 全く別の意味をもたらしている。また、メンズフロアで通常扱っていないようなアイテムを取り入れることを恐れてはいけない。注目すべきは、マーのラインストーンのネックレス。パンチあるメッセージをコーディネートに加えている。最後に、モリッシーのように動物製品を避けようと考えるなら、クオリティ感のある素材を使ったフェイクレザージャケットでキメるべき。モリッシーはポリウレタンに手を出さない主義だ。

 

(画像 3/11)

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なんとも極上な仕立て屋の手にかかったザ・スミスジョン・レノンなら「てっぺん目指そうぜ」とでも言うところだろうか。身に着けているアイテムと言うよりは、その着こなしに注目。他の人間もそうするように、モリッシーも単なるルーズフィットのブルージーンズに身を包むことができたかも知れない。しかしモリッシーが選択したのは、バックポケットにグラジオラスを差し、ベルトループにパールのネックレスをぶら下げるという、そのアイコニックなスタイルだった。一方のマーは、セーターとジーンズというミニマルさに、ゴテゴテのアクセサリーをオンするスタイルがほとんど詩的なレベルにまで達している。そこにどんな違いがあるって言うんだろう?いや、大差だ。

(画像 4/11)

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このカットでモリッシーが着用しているものと言えば?ごくシンプルな白いセーター、まるで普通のハイストリートのショップでハンガーに掛かっていそうなものだ。それなのにじっと見入らずにいられないのはなぜだろうか。それは、モリッシーのこの気高いポンパドールのおかげ。まるで、このキラー前髪なら無敵と言わんばかりの風情で写っている。モリッシーのマーに対するポージングも素晴らしく、マーは(写真家)キーフの作品のような陰影で、モリッシーの匂いを嗅いでいるかのようにもたれかかっている。

 

(画像 5/11)

https://media.gq-magazine.co.uk/photos/5d13ac2cd7a7013afbbbbe1f/master/w_828%2cc_limit/jonnny-marr-06-gq-22aug18_alamy_b.jpgマーがファッションにおいてのインスピレーションを得ているのは、なにもキース・リチャーズだけではない。このカットでは、ニューヨーク・ドールズ後のジョニー・サンダースからの影響も、(ギターにさえも)色濃く見て取れる。また、ニューヨーク・ドールズのブレイク前からUKファンクラブ会長を務めていたモリッシーにおいては、さらに濃厚な影響が見られる。ゆったりとしたフィットのジャケットとパンツに身を包もうと考えるなら、明らかに自分のサイズよりもバギー(ダブダブ)に見えるサイズを選択すべきだ・・・父さんに、自分のスーツがどこに行ったかと心配をかけたくないだろうから。ヘアスタイルに関してはポマードがたっぷりと必要になるだろう、そう、たっぷりと。

(画像 6/11)

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スタイリッシュで鳴らしたザ・スミス時代、タートルネックセーターはマーのコーディネイトの定番だった。単品使いでも、カーディガンやブレザーとの合わせ技だったとしても、その組み合わせに間違いはなかった。その美しいネックレスを見逃す心配はいらない(何かをつけている限りは)あえてハズす、のがいいこともある。マーも間違いなく同意することだろう。

 

(画像 7/11)

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フラメンコを踊りながらギターのリフを同時にこなすというマーの試みをここではあえて無視しよう。その代わりに注目すべきはそのスタイルだ。タイトめなブレザーとクルーネックのTシャツ、黒のスリムパンツはここ数年のマーのお気に入りで、決して飽きることがない。さらに個性を強めるために、ジャケットの襟にはピンを数本刺し、無地よりは、グレアム・コクソンを気取ってボーダーのTシャツをチョイスしよう。サイン入りヘッドの一風変わったオフセットボディのギターも、スタイルを損ねることがない。


(画像 8/11)

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ハズす心配のない2つボタンの黒いブレザーに手が伸びるのは仕方がないこととは言え、退屈なスタイルに見せないためには、時には色やスタイルでの冒険も必要だ。襟幅が狭いノッチドラペルでなく、ピークが広めのこのジャケットのようなスタイルを試してみては?ピンストライプには着痩せ効果もあるし、黒地にライトブラウンのストライプ入りのパンツは、ダークコーディネイトにありがちな地味になり過ぎると言う難点を防いでくれる。ブレザーのスタイルが多様になれば、クローゼットの容量は逼迫する。全く、贅沢な悩みだ。

 

(画像 9/11)

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冬はもうすぐそこまでやって来ているが、ジョニーはそんなことを気にはしない。ボスはピーコートのロックな着方を熟知しているからだ。陰影のあるミリタリー・グリーンのコートに、スキニーなブルーデニムとスエードのブーツを合わせ、目には死の影が宿り、不気味な雰囲気を漂わせている。信じて欲しい、睨みつけるようなその眼光を避けようとしたのだが、どうにも避けられなかった。

 

(画像 10/11)

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アンディ・ルークから、プラスのインスピレーションを得よう。
嘘を付く必要なんてない。「デニムにデニム」は大体においてハズレのアイディアであり、「デニム・デニム・デニム」はなおさらだ。
そのことが言いたいのではなく、牛飼いのように見えたり、通りすがりの人から「ヘイ、カウボーイは元気かい?」などと声をかけられたくないなら、ちょっとしたテイストを加えればよい。アンディをお手本にして、まずはアイテムのサイズ感をしっかり確かめよう。Gジャンのポケットからマールボロのパッケージがはみ出していないことも重要だ。そして、レザーのブーツはまた別の日に取っておくことにしよう。(まさに、このカットでアンディが履いていなくて良かった)1968年頃のジョン・レノンでさえも、このアンディのデニム姿には敵わないだろう。

 

(画像 11/11)

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ファッションに関してザ・スミスが我々に示したことと言えば、スタイリッシュに見せる為に贅沢な服に身を包んだり、大きなポケットの付いた服をわざわざ着る必要はない、ということだ。マーは、ザ・スミス以前の時代にヴィンテージ古着屋で働いていた経験から、そのことにきっと気づいていたに違いない。アイルランド人であるジェームス・ディーンの生まれ変わりのように振る舞い、いくつもの名曲を書き上げ、いつの時代も愛され続ける伝説のバンドのメンバーとして、少々の物議を醸す。それが彼のスタイルだ。

シンプルな黒いタイにストライプのシャツ、もしくは慎ましやかなポロシャツであっても、自分自身がクールでいさえすれば、それで出かけることができる。シンプルなスタイルとは、そういうものである。

 

▼Words
turn heads  注目を集める、魅力がある
banality  陳腐さ
tacky   ダサい、趣味が悪い(人には使わない)
have no truck with 何も関係を持たない、付き合わないようにする
"toppermost of the poppermost"  ビートルズ好きには有名な、彼らの映画のフレーズらしいですが、「てっぺん目指そうぜ」的な意味合いのジョン・レノンのセリフ
bling  ジャラジャラ、ギラギラ・・・ゴテゴテしたアクセサリーを身に着ける
first world prpblems  取るに足らないような些細な悩み。元々は、先進国(first world)ならではの贅沢な悩み
denim clad デニム姿の


▼Note
昔は1枚目に見られるように、モリッシーとの2ショットによりジョニーのクールさが際立って感じられましたが、こうして見ると、6枚目の若かりしジョニーの姿って実に耽美。生まれ持ったスター性をやっぱり感じます。
GQと言うオシャレ指数の高いテキスト、しかも、UK版と言うややヒネリの効いた(斜め上目線・・・)テキストに、いつものガーディアンやインディペンデントより若干苦戦しました 笑

 

Ride : Repetition

www.youtube.com

Change, repetition

Change, repetition

Change, repetition

Change, repetition
変化、繰り返し
変化、繰り返し
変化、繰り返し
変化、また繰り返し

 

Repetition is a form of change

So don't be phased if the backdrops rearrange

Art school taught us how to play

Ways of hearing what they say
反復は変化の一形態
だから背景が変わっても動じないで
アートスクールで
演じ方や 皆が言うことを受け止める方法は習ったから

At seventeen it's purely teenage art, you see

Hiding clarity in obscurity

Realising there's no truth will set you free

As in the cryptic work of JMB

17歳だと真に10代の芸術って感じ、わかるだろ
明確さを曖昧にまぶして
自由になれる真実なんてないことを悟る
バスキアの暗号めいた作品のようにね
 

Change, repetition

Change, repetition

Change, repetition

Change

変化、繰り返し
変化、繰り返し
変化、繰り返し
変化 

 

Happiness is found in simple things

If you can smile you don't really need to sing

シンプルなものの中にこそ 幸せが見つかる
笑顔でいられるなら 別に歌う必要なんてないんだ

It's funny, people hate you to change

They want you just to repeat and stay the same

They want you just to repeat and stay the same

Even though repetition is a form of change

みんなが君の変化を嫌がるなんて おかしいね
ただ同じことを繰り返して 変わらないままでいて欲しいなんて
ただ同じことを繰り返して 変わらないままでいて欲しいなんて
反復が変化の一種だとしても おかしいよ

 

Repetition, change

Repetition, change

Repetition, change

Repetition, change

変化、繰り返し
変化、繰り返し
変化、繰り返し
変化、また繰り返し

 

▼Note
JMBとは?と思い検索してみましたところ、Jean-Michel Basquiat の頭文字のようです。バンクシー落札事件でおなじみのサザビーYouTubeチャンネルに動画がありました。

youtu.be

この動画によると、新アルバム "This is not a safe place” のジャケットでRIDEの隣に描かれている ///(3本の線)は、ニューヨークのホームレスがグラフィティ(落書き)に使っていた暗号で「ここは安全な場所じゃない」という意味。
ギターのアンディ・ベルが2017年にロンドンのバービカンセンターでバスキアの回顧展を見て、着想したんだそう。

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"THIS IS NOT A SAFE PLACE"

この "Repetition"、最近BBC Radio6で良く流れていて気になってみてみたら、まさかRideだったとは。21年の時を経て、2014年に再結成していたとは知りませんでした・・・時の流れ!


早速、新作をSpotifyで連日聴き込んでいますが、透明感にあふれるサウンドと轟音ギターの味わいはRideらしさを残しつつ、確実に進化しているのがすごい。絶妙な脱力感に満ちたコーラスがいい感じに効いていて、楽曲もメロディアスな仕上がり。メンバーももう50代にはなってると思いますが、あの頃を想起させる音が今なお出せることに感動。昔よりむしろ好みです。

www.theguardian.com

それ以上に・・・ボーカルのマークの変身ぶりには驚愕!
90年代当時は美形長髪で繊細耽美なルックスの印象が強かったですが、すっかりシブい大人の男になっちゃって。こういうChangeもあるんですねー・・・若い頃も今もどちらも素敵ですが、個人的にはみずみずしく透明感あふれるサウンドとのギャップがさらに激しい、現在のルックスの方が好みです 笑

11月に来日公演があるようです。まだアリーナが空いてる!

Rideのライブ・コンサートのチケット情報 - イープラス

 

ニュー・オーダー、3月来日公演決定!

もちろん懲りずに見に行きます  笑

 

東京公演は3/3(火)と4(水)。今回は大阪公演も6(金)にあるようです。

東京会場は前回2016年公演と同じ、新木場スタジオコースト

www.creativeman.co.jp

Joy Division : Decades

www.youtube.com

 

Here are the young men, the weight on their shoulders

Here are the young men, well where have they been?

We knocked on the doors of Hell's darker chamber

Pushed to the limit, we dragged ourselves in

Watched from the wings as the scenes were replaying

We saw ourselves now as we never had seen

Portrayal of the trauma and degeneration

The sorrows we suffered and never were free

 

肩に重荷を背負った若者たちがここにいる
彼らは一体今までどこにいたんだろう
地獄の暗がりにある部屋の扉を 僕らはノックし
限界まで扉を押して 自らを中へ引きずり込んだんだ

舞台の袖からシーンが再生されるのを眺めると
自分でも見たことのない自分たちの姿に気付く
それはトラウマと退廃の描写
僕らの抱える悲しみであり そこから決して解放されることはなかった

 

Where have they been?

Where have they been?

Where have they been?

Where have they been?

彼らはどこにいたと言うのだろう
彼らはどこにいたと言うのだろう
彼らはどこにいたと言うのだろう
彼らはどこに・・・ 

 

Weary inside, now our heart's lost forever

Can't replace the fear, or the thrill of the chase

Each ritual showed up the door for our wanderings

Open then shut, then slammed in our face

心は疲れ切り 魂はもう永遠に失われてしまった
恐怖心や追いかける興奮は 何物にも代えられない
さまよっているうちに 扉の前で次々儀式が執り行われて
開いては閉じした扉が 目の前で音を立てて閉まる 

 

Where have they been?

Where have they been?

Where have they been?

Where have they been?

彼らはどこにいたと言うのだろう
彼らはどこにいたと言うのだろう
彼らはどこにいたと言うのだろう
彼らはどこに・・・ 

 

▼Note

Decadeは10年ですが、Decades=彼らが苦しみを抱えて生き続けてきた「時代」とでも言った感じでしょうか。悲しみに満ちた曲が多い彼らの作品ですが、美しいと言う形容詞ではとてもまとめ切れない、途方もない孤独感と絶望感に包まれている一曲だと感じます。


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地獄の扉の前で執り行われる「儀式」という比喩表現は、現実世界で巻き起こる様々な煩雑なルーティンや事象を指しているのでしょうか。「扉」が外界と自分の世界を隔てる唯一の手段であり、開いては閉じていた扉がついには音を立てて目の前で閉まる、と言う結末に、自らの手で人生を幕引きしたイアンの心象風景が重なります。

 

 

 

2019.8.6:イアン・カーティスの墓石がまた盗難

www.theguardian.com

墓石が荒らされるのは、2008年に墓碑が盗まれて以来、今回で二度目。

 

(写真)

ジョイ・ディヴィジョンでプレイするイアン・カーティス

 

ジョイ・ディヴィジョンのフロントマンであったイアン・カーティスの墓石が盗難。土曜日に墓地を訪れたファンが、墓の中央に置かれ献花の置き場となっていた「縁石」がマックルズフィールド墓地の区画から持ち去られていることに気付いた。

墓地の係員がチェシャ―・ライブ紙に語ったところによると「おそらく土曜のことだと思われ、貴重な墓石が何者かによって奪われたか、もしくは持ち去られた。1平方フィート(30cm)程度の大きさで、献花用の穴が開いており、墓を美しく見せるためだけに置かれていた。特に碑文が刻まれているわけではなく・・・石は取り替えました」

イアンの名前と没年月日、彼らの最大のヒット曲である "Love Will Tear Us Apart"と刻み込まれた中央の墓碑が盗まれたことで、過去にもファンの間で懸念が広がっていた。2008年にも同じ碑文が刻まれた墓石が盗難したことから、今回の石はセメントで固定されている。

イアン・カーティスは1980年5月にに23歳で亡くなったが、歌詞に息づく生々しい感情とドラマティックなボーカルスタイルによって、今なお音楽界のアイコン的存在となっている。2007年にはアントン・コービンにより "Control" として映画化。妻のデボラによる手記も2014年に出版されている。

 

▼Words

"mowing stone" 芝生の端に敷く縁石

▼Note

本当のファンなら、心の中の墓碑銘ですら充分過ぎるくらいの重みがあることでしょう。

2019年7月 イギリス旅行:New Order Bristol Amphitheater 2019.7.18

またまた久々の更新です。少し早めの夏休みで、イギリスに行って来ました。

 

今回の目的は、30年越しの念願……New Orderのライブ参戦。ロンドンから電車で西に2時間弱、港町ブリストルに到着。

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ここはブリストル。私にとってブリストルと言えば、二十歳のころ少しはまったSarah label...

ここはブリストル〜ナチュラルなわがままと余韻

ここはブリストル〜ナチュラルなわがままと余韻

  • アーティスト: オムニバス,イーブン・アズ・ウイ・スピーク,シー・アーチンズ,アクション・ペインティング!,ヒット・パレード,スプリングフィールズ,ジェントル・ディスパイト,スイーテスト・エイク,トラムウェイ,セント・クリストファー,オーキッズ
  • 出版社/メーカー: クアトロ
  • 発売日: 1992/07/21
  • メディア: CD
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ナチュラルなわがままと余韻」。。実にオリーブ的 笑

でも、期待を裏切らない澄んだアコースティックサウンドのような空が広がっております。
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会場はAmphitheaterと言う、ハーバーサイドの野外音楽堂。開場1830、前座が1900なので、ゆっくり向かいます。

1900の時点でこの程度の人出。イギリスはこの時期日の入りが2200頃なので、まだまだ明るいです。
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カモメが飛び交うのどかな光景
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ライブには必携のビールが買える場所にも事欠きません (私は飲めないのですが)
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会場のキャパは1万人ほどのようですが、舞台は比較的小さめ。イベント投稿の告知や、地元の小学生がアコーディオンやタンバリンで 'Blue Monday' を合奏する映像など流れてました 笑
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前座は

lonelady.co.uk

私は彼女のことは初めて知ったのですが、適度にダンサブルでありながら、どことなく寂寥感のある音はなかなか好みでした。

向かって右手のブレット・アンダーソン似のキーボードの人が、若干不器用にマラカスを振っているのもなんか可愛かった。
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Loneladyのあと、機材セットの間DJプレイで場を盛り上げるおじさま。
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2100でこんな空です
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いよいよバーニー登場!

興奮で手がブレる。
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かなり前列で陣取っていたので、ずっと見上げているのは首がきつかった 笑
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ライブ全体は 'Unknown Pleasures'40周年でまとめられていて、映像もトリビュート的なクリップで構成されていました
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Shadowplayで意外なほど盛り上がっていたのが印象的。Joy Divisionの曲をライブで見たことがなかったので、個人的にはこの曲で踊れるんだ?と言う驚きが。そこから Transmission への流れのなかで、ステージ前中央でモッシュ発生。酔っぱらいの小競り合いが発生してましたが、私は絶対逃げるもんかとバーニー&ジリアン前に意地で陣取ってました 笑

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Gillian、相変わらず素敵なたたずまい。
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'Vanishing Point' の時に、私の隣にいた推定50歳くらいの男性ファンが 'This is fxxking special song for me!!!' と言いながら涙してました。何があったのかはわかりませんが、同じ曲を聴いて時を過ごしてきたんだな、とファン同士の気持ちを感じる瞬間だったな。

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The Perfect Kiss から一気にクライマックス。
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モッシュのうねりを一発で黙らせる名曲 'Decades'
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ラストはやはり

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最後は 'Joy Division Forever'のメッセージと十字架がステージに投影されて、閉幕。40年の時を経て、バーニーが歌うJoy Divisionの数々を堪能できて感激でした。
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帰りがけ。後ろが見えなかったのですが、公式サイトを見ると満員の集客のようでした。この足下には、それはもう大量のビールの空コップが散乱。笑

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ライブ後の、ブリストルのハーバーサイド。

小ぢんまりとした街ですが、開放感があって素敵だった。屋形船みたいなボートもあり、つかの間の夏の夜を楽しむ雰囲気に満ち溢れていました。

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▼セットリスト

会場公式サイト

Singularity
Restless
She’s Lost Control
Shadowplay
Transmission
Your Silent Face
Tutti Frutti
Subculture
Bizarre Love Triangle
Vanishing Point
Plastic
Perfect Kiss
True Faith
Blue Monday
Temptation
—————
Decades
Love Will Tear Us Apart