Sarah's Diary

UK POPの歌詞和訳と関連記事から英語を学びます

Joy Division : Decades

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Here are the young men, the weight on their shoulders

Here are the young men, well where have they been?

We knocked on the doors of Hell's darker chamber

Pushed to the limit, we dragged ourselves in

Watched from the wings as the scenes were replaying

We saw ourselves now as we never had seen

Portrayal of the trauma and degeneration

The sorrows we suffered and never were free

 

肩に重荷を背負った若者たちがここにいる
彼らは一体今までどこにいたんだろう
地獄の暗がりにある部屋の扉を 僕らはノックし
限界まで扉を押して 自らを中へ引きずり込んだんだ

舞台の袖からシーンが再生されるのを眺めると
自分でも見たことのない自分たちの姿に気付く
それはトラウマと退廃の描写
僕らの抱える悲しみであり そこから決して解放されることはなかった

 

Where have they been?

Where have they been?

Where have they been?

Where have they been?

彼らはどこにいたと言うのだろう
彼らはどこにいたと言うのだろう
彼らはどこにいたと言うのだろう
彼らはどこに・・・ 

 

Weary inside, now our heart's lost forever

Can't replace the fear, or the thrill of the chase

Each ritual showed up the door for our wanderings

Open then shut, then slammed in our face

心は疲れ切り 魂はもう永遠に失われてしまった
恐怖心や追いかける興奮は 何物にも代えられない
さまよっているうちに 扉の前で次々儀式が執り行われて
開いては閉じした扉が 目の前で音を立てて閉まる 

 

Where have they been?

Where have they been?

Where have they been?

Where have they been?

彼らはどこにいたと言うのだろう
彼らはどこにいたと言うのだろう
彼らはどこにいたと言うのだろう
彼らはどこに・・・ 

 

▼Note

Decadeは10年ですが、Decades=彼らが苦しみを抱えて生き続けてきた「時代」とでも言った感じでしょうか。悲しみに満ちた曲が多い彼らの作品ですが、美しいと言う形容詞ではとてもまとめ切れない、途方もない孤独感と絶望感に包まれている一曲だと感じます。


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地獄の扉の前で執り行われる「儀式」という比喩表現は、現実世界で巻き起こる様々な煩雑なルーティンや事象を指しているのでしょうか。「扉」が外界と自分の世界を隔てる唯一の手段であり、開いては閉じていた扉がついには音を立てて目の前で閉まる、と言う結末に、自らの手で人生を幕引きしたイアンの心象風景が重なります。