Sarah's Diary

UK POPの歌詞和訳と関連記事から英語を学びます

Pet Shop Boys:Give stupidity a chance

www.youtube.com

 

Intelligent people have had their say

It’s time for the foolish to show the way

Let’s lead this world a merry dance

Let’s give stupidity a chance

賢い奴らがこう語る
今こそ愚か者に道を示す時
世界に愉快なダンスをさせようじゃないか
愚かな考えにもチャンスを与えようではないか

We’ve heard quite enough

of experts and their dealings

Why face the facts

when you can just feel the feelings?

Let’s lead this world a merry dance

Let’s give stupidity a chance

専門家の意見はもうウンザリだ
感情の赴くままに現実を感じてみたらどうなんだ
世界に愉快なダンスをさせようじゃないか
愚かな考えにもチャンスを与えようではないか

 

Forget political correctness

I mean WTF?!

I don’t wanna think about the world

I wanna talk about myself!

政治的な正しさなんて忘れてしまえ
全く何てこった!?って訳
世界のことなんて考えたくもない
自分のことを語りたいんだ

Instead of governing

with thoughtful sensitivity

Let’s shock and awe the world

with idiotic bigotry

Let’s lead this world a merry dance

and give stupidity a chance

思慮に満ちた繊細さで統治するよりも
馬鹿みたいな偏見で世界にショックを与え 
震え上がらせればよいじゃないか
世界に愉快なダンスをさせようじゃないか
愚かな考えにもチャンスを与えようではないか

 

You say corruption

I say justified reward

Keeps the cronies loyal

Chairmen of the board

Let’s lead this world a merry dance

and give stupidity a chance

誰に腐敗と言われても
僕は正当な報酬だと思うがね
忠実な取り巻き達に
しっかり会長の座を守らせる
世界に愉快なダンスをさせようじゃないか
愚かな考えにもチャンスを与えようではないか

 

Forget political correctness

Let’s talk man to man

Chicks are always up for it

You gotta grab whatever you can

政治的に正しいかなんて置いておいて
腹を割って話そう
雑魚はいつも乗ってくる
何でも手にすることができるんだぞ

 

We need a leader who knows

that money means class

with an eye for a peach-perfect

piece of ass

Not a total dumb-cluck

just one of the guys

Let’s give stupidity a prize

Let’s lead this world a merry dance

and give stupidity a chance

Let’s give stupidity a chance

資金力こそが階級だと
知っている奴にリーダーを務めさせなくては
ピチピチのイカした女に色目が使えるような男
その辺にいるような完全な馬鹿野郎ではダメ
愚かな考えに褒章を与えようではないか
世界に愉快なダンスをさせようじゃないか
愚かな考えにチャンスを与えようではないか
愚かな考えにこそチャンスを与えようではないか

 

▼Note

サムネイルからも分かる通り、PVは北朝鮮マスゲームが題材。
見慣れた軍事パレードとも違う華やかさを感じて調べてみると、1971年に訪朝したルーマニアチャウシェスク大統領を迎えるパレードの映像のようです。
チャウシェスクはこの時、後に国家主席となる金日成と会談したことで、後に独裁を強化。最後は革命軍に捉えられ、89年に銃殺される運命を辿りました。当時のセンセーショナルなニュースは何となく記憶しています。

トランプ大統領就任から、Brexitのゴタゴタまで、今日まで続く政治的ポピュリズムを皮肉っている曲なのは間違いなく、"We’ve heard quite enough of experts and their dealings”の一節は、"people in this country have had enough of experts"と言う、EU離脱国民投票に際して行われた保守党の反EU派・Michael Goveの演説がモチーフになっているそう。

一方、資本主義のトップに君臨し富を寡占するリーダーたちへの視線も感じられ、世の中があらゆる意味で視野狭窄的になって来ていることへの問題提起とも受け取れます。

 

ニール:「“Give stupidity a chance”は、現代世界の政治的リーダーのクオリティの低さについて歌った風刺的な曲。…言うまでもなくすべて皮肉った意図があるけど、かなりたくさんのことが総括されているんだ」

 

関連記事:

www.theguardian.com